太陽熱温水器のデメリットを解説

太陽光発電ばかり注目されていますが、我が家は太陽光+太陽熱で、晴れの日は太陽の恩恵を最大限受けるようになりました。
 
太陽熱温水器を設置して数か月経過しましたので、デメリットについて検証していこうと思います。
 
エコキュートやオール電化への誘導、アンチガス派の記事ではなく太陽熱温水器を設置して検証した生の声ですので、参考になる方も
数名はいるのではないかなと思っています。

2023年こどもエコすまい支援事業補助金

リフォームでも27,000円の補助金が出ます。少ないと思いますが、補助金のでる太陽熱温水器をまとめてみました。なぜか日本では、強制循環式という、一番設置費用が高額な太陽熱温水器にしか補助金が出ません。理由はおそらくメンテナンスで業者さんが儲からないくらい、太陽熱温水器は耐久性が高いからです。

太陽熱温水器の4つのデメリット

デザインがダサい

既存の多くの太陽熱温水器は屋根置きです。500m手前から見える、屋根に堂々と乗っている温水器ですが、集熱能力は高いですが、ダサいです。
 
太陽光パネルに比べると、明らかに違います。これって結構大事ですよね。新築の家で、パースに太陽熱温水器を屋根につけたらカッコつきません。
 
実際、50年前の給湯器なら屋根置きでないといけなかったかもしれませんが、代の給湯器の能力からすると、屋根置きでなくても、十分に機能を果たすことは実証されました。
 
 
我が家では、屋根置きでも、地上置きでもなく、2階バルコニー置きにすることで家の外観デザインを全く変えないという方法をとっています。
 
本来は2階のバルコニーでは、ゆっくりとお茶を・・・と思っていましたが、暑さと寒さと虫たちのおかげで年中窓は締めっぱなしでしたので、生活には全く支障がありません。
 
新築時には、ダブル発電として太陽光パネル+太陽熱パネルがありますが、設置コストが格段にアップするのでオススメはしません。
オール電化だと、そもそも太陽熱の活躍場がないこともあり、設置コストは上がる一方です。

設置費用が高い

我が家の場合は、古〜い太陽熱温水器を5000円でGET。
 
解体して流用して、設置費がザックリと18万円でした。
 
新品で購入したら40〜50万円となるのではないかと思います。
 
これからの夏場は費用対効果が見えづらいですが、今のところ月間2,500円、年間30,000円はガス代が削減できそうです。
 すると6年間で設置コストの回収ができる計算です。
 
屋根置きではないので、メンテナンス自分で行うため、メンテナンスコストはほぼ掛かりません。
 
壊れたら、分岐を切り替えるだけで元どおりの流れとなるようにしています。
 
太陽光発電のように、10年間や20年間、再生エネルギー発電促進賦課金というドーピングで、設置コストを回収するのではなく、純粋にガス代の削減代金で設置コストを回収できるという、光熱費削減の破壊力はかなりあります。
 
設置コストを抑える方法は、中古パネル・タンクの活用をし、パネル・タンク間のホースは80度までの耐熱ホースを使用し、ミキシングバルブは安価なものを購入すれば、10万円以内での設置が見えてくるかと思います。

シャワーの水圧が落ちる

直圧式のタンクを置く場合は、タンクへの給水前に減圧逆止弁をつける必要があります。
 
タンクを水圧から守ったり、上水道の本管に逆流させないためです。その結果、水圧が落ちてシャワーが弱くなります。
 
今回のDIYで、シャワーが弱くなりすぎた場合は、元に戻せるように分岐水栓をつけていましたが、実際に施工し終わった後は、全く問題ありませんでした。
 
しかし、減圧逆止弁は種類が様々ありますので、なるべくタンクの最大圧力に近いものを選択した方が良いと思います。
 
設置を業者任せにして、よく分からない、安い減圧弁をつけるとシャワーが弱くなりすぎてしまいます。もし水圧が落ちてシャワーが弱くなると、毎日のことなのでイライラするかもしれないからです。
 
私は、温水タンクの規格の最大値の減圧逆止弁を選んだら、マンションなどの戸別用の「弁慶」という商品でした。
 
温水タンクのスペック表を見て、減圧弁の仕様から0.25Mpaを調べましたが、なかなか0.25Mpaの商品は売っていません。
 
最終的にはモノタロウで、購入後にメールで減圧の圧力を指定したら購入できました。明らかにオーバースペックですが、取り付けました。
 
気になる給湯の数値は
シャワー 7.6リットル/分

カラン 10.0リットル/分

お風呂では、毎分12リットルと、設置前とあまり変わらない結果となりました。

給湯待ち時間が長い

この待ち時間が長いことがいちばん体感するデメリットでした。
 
温水タンクを経由してお湯を沸かす仕組みです。タンクが熱湯になっていた場合、ミックス弁で湯温を下げてからお湯を出していくので20秒くらい水を混ぜながら、ジリジリ湯温をあげる仕組みです。
 
最終的に40度になるので25秒〜30秒掛かります。パネル1枚しか使っていないため、タンクの湯温は高くても40〜45度。そんなに水を混ぜなくても・・・と思ってしまう数十秒です。

パネル2〜3枚を使って、よく日の当たる屋根上に載せている場合は、火傷しないためにも、ミキシング弁って本当に必要です。

我が家の場合は、一番お金をかけた割に、それほど機能していない気がします。壊れた場合は、絶対に安価なミキシング弁に変えます。

結論

デメリットと言えるものを解説しましたが、結論としては、やってよかったDIYです。

給湯器は、毎日使うものなので、太陽の出る日は確実に効果を発揮します。そして、耐久性が異常に高いです。

ステンレスタンク以外は、汎用的な部材ばかりなので、太陽光システムと違ってメンテナンスが簡単で、一度設置してしまえば維持費用がかかりません。

太陽熱温水器は、見た目の問題と、訪問販売のイメージの悪さの問題でダブルパンチで人気がありません

なかなか情報が出てこない分野であるため、興味を持った方の参考になれば幸いです。