前兆なしで完全ストップ!キッチンの排水口つまりをDIYで直した全手順(クリナップ編)

朝、料理をした後に水で流そうとしたら、キッチンの排水が完全に詰まりました。新築から9年目の夏の出来事です。

排水口にはネットをかけて毎日交換しているので、異物が原因とは考えられません。おそらく、ドロドロのヘドロのような汚れが少しずつ蓄積して詰まったのだと思います。

ちょうど日曜日で休みだったのが幸いで、その日のうちに解決できました。

※本記事はあくまで筆者個人のDIY記録です。水回りの作業、特に排水管の分解は難易度が高く、失敗すると水漏れなどで被害が大きくなります。参考にされる場合は自己責任でお願いします。自信のない方は無理をせず、水道業者への依頼をおすすめします。

「流れが悪い」ではなく、前兆なしの完全ストップだった

今回は「水が抜けるのに時間がかかる」というレベルではなく、完全に排水がストップしました。事前に流れが悪いといった前兆もなかったのですが、いきなり重症の部類だったわけです。「キッチンのつまりは突然、前兆なしで来る」ということを、身をもって知りました。

キッチン排水のトラブルは、DIYの中でも難易度は高めです。自信がない方はプロに依頼しましょう。専用ツールを使って短時間で排水管を掃除し、流れを良くしてくれます。

私は以前、キッチンを分解してミーレ(ドイツ製のビルトイン食洗機)を組み込んだ経験があり、配管の構造もある程度把握していたので、躊躇なくDIYを選びました。

対処方法

1. 排水口の上から細い棒やブラシを突っ込んで掃除する

うまくいけばこの方法で解決するはずでした。しかし今回はダメ。まったく届かないうえに、排水口から直角にホースが伸びているため、奥まで掃除できません。

2. 水を抜き、排水口セットを下から取り外す

この方法で、ホースの手前側に詰まりがある場合は取り除けます。排水口からホースに入る部分から、ヘドロのような汚れがたくさん取れました。まさに排水管に溜まったヘドロが原因、という状態です。

ただ、ホースの先端からブラシを突っ込んでもやはりダメ。重症です(泣)。

3. クリナップのキッチンで排水ホースを根本から取り外す(配管カバーの外し方)

このあたりから、キッチンの種類によってはDIY難易度がかなり上がります。

我が家はクリナップのキッチンです。そもそも排水管の位置に到達するのがかなり難しい。キッチン奥の止水栓や排水管の上は、水が漏れてきたら大変な場所なので、結構ガッチリとガードされています。この配管カバーを外すのがひと苦労でした。

以前のキッチン解体では、樹脂の板をカットして強引に外しました。クリナップの場合、無傷で外すのは難しそうです。同じクリナップのキッチンで排水ホースの掃除を考えている方は、この配管カバーの構造を先に確認しておくことをおすすめします。

ホースさえ外してしまえば、あとは洗うだけ。汚いので、家の外に出て洗ってきました。排水ホースの掃除自体は、外してしまえば難しくありません。

4. ホースから排水口までを元通りに戻す(下水の匂い対策がキモ)

個人的には、排水管とホースの接続がいちばん難しいと感じます。プロは簡単にできるのでしょうが、生涯に何回あるか分からない作業です。

以前のキッチン解体後の組み立てでも、きっちり排水ホースを接続したつもりでも、キッチン収納内に下水の臭い匂いが漏れてきて、何度もやり直しました。

そこで今回は、隙間がないように見えても、さらにコーキングで隙間を完全に潰しています。Xでは設備関係の方から賛否の声がありました。理由は明らかで「後にメンテナンスに入る業者のことを考えていない」ということ。ただ、私が生きている限りDIYで直すので問題なし。コーキングなんてカットすれば良いだけですしね。

蛇腹ホースの臭い対策|気密シートと気密テープでガッチガチに

さらに、Xには投稿しませんでしたが、蛇腹ホースを気密シートと気密テープでガッチガチのガチに包んで、臭気防止対策も施しています。実は私は普段の仕事で気密シート・気密テープを扱っているので、こうした材料が手元にあるのです。

なぜここまでするかというと、臭気の分子は蛇腹ホースの壁を通過してしまうから。ホースの接続部だけでなく、ホースそのものを密閉することで、キッチン収納を開けたときの匂いが大きく改善されます。

一般の方が同じことを試すなら、防食テープ(配管用のブチルテープ)などでも代用できます。気密テープほどガチガチにする必要はありませんが、蛇腹部分をていねいに巻くだけでも防臭効果は期待できます。

5. 乾燥させて収納を戻して終了

キッチン収納内に湿気はよくないので、きっちりと乾燥させました。

そして収納を戻すのが意外と大変。重いうえに、なかなかハマらないのです。

とはいえ、水回りは基本プロに依頼をおすすめします

ここまで自分で直した手順を書いてきましたが、正直に言うと、水回りのトラブルは基本的にプロへの依頼をおすすめします。

今回いちばん難しかったのは排水管とホースの再接続です。ここが甘いと、キッチン収納内に下水の臭いが漏れてきます。目に見えない隙間から臭気が回り湿気からキッチン収納が大惨事になります。素人には成否の判断がつきにくいです。

水回りのDIYには、こうした落とし穴がいくつもあります。

  • 失敗すると被害が大きい — 接続が甘ければ水漏れや臭気漏れにつながり、湿気が収納や床材を傷めます。直すつもりが、かえって修繕費がかさむことも。
  • 機種ごとに構造が違う — 我が家のクリナップのように、配管カバーを無傷で外すのが難しいメーカーもあります。構造を知らないまま力ずくで進めると破損のリスクがあります。
  • 専用ツールと経験がものを言う — プロは専用ツールで、私が半日かけた作業を短時間で、しかも確実に仕上げてくれます。

「詰まりが取れない」「流れが悪い」と感じたら、無理に分解する前に、まずは水道業者への相談を検討してください。費用はかかりますが、失敗して二次被害を出すことを考えれば、結果的に安く済むケースも多いはずです。

誰でもできる、キッチン排水口つまりの予防策

その上で、詰まりを防ぐ日々の予防だけは、誰でも手軽にできます。

  • パイプクリーナーを定期的に流す — 市販の液体パイプクリーナーでヘドロを溶かしておくだけでも、大きな予防になります。
  • お湯を意識的に流す — 油分主体のヘドロは、お湯を流すことである程度予防できます。※ただし熱湯はNG。 排水パイプ(塩ビ管)は熱に弱く、60度以上のお湯は変形や破損の恐れがあります。50度くらいのぬるま湯を目安にしてください。
  • 排水口ネットをこまめに交換する — 固形物を流さないだけでも、詰まりのリスクは下がります。

排水の詰まりは、油やヌメリが少しずつ蓄積して起こります。前兆が出にくいぶん、「調子が悪くなってから」ではなく「調子が良いうちに」手を入れておくのがいちばん。そして、いざ詰まってしまったときは、無理せずプロの手を借りるのが結局は近道だと、今回身をもって学びました。