思えば、2018年の1年目の冬に、中断熱中気密の我が家が寒すぎて、さっそく内窓を購入しDIYで取り付けていました。
土地がもう少し安かったら設備は2グレードくらいアップしたかったのですが、共働きには立地が超重要・・・予算内での新築のためには設備面はだいぶ妥協しました。全窓がアルミ樹脂複合の遮熱LowEガラスです。2017年は断熱タイプと遮熱タイプの使い分けを説明してくれる動画も少なく、言われるがままに選んだ窓でした。
1年目の春は快適でした。夏場もなんとかなりました。秋はまた快適です。しかし、冬になると途端に寒くなります。特に、階段下に2階からの寒さが降りてくるような気がしました。
ですので、大金をはたいて内窓を取り付けたのですが、なんと2023年は光熱費の高騰もあり、政府補助の補助金で内窓がつけられるチャンスが来ました。我が家もさらなる快適性を求めて、内窓を検討中です。
先進窓リノベは、簡単に貰えると思うな!
一番の盛り上がりを見せているのはリフォーム業者
過去最大の補助金の200億円で一番盛り上がっているのはどこだと思いますか?それは、住宅の性能を上げたい一般市民ではありません。おそらく、リフォーム業者と法人化している賃貸オーナーでしょう。
一部の性能を上げたい一般の方もいるかと思いますが、50万~100万円をポンっと出せる家はなかなかありませんので、補助金の多くは資金力のある家に消えていきます。こういった動きのはやい方々に負けないように、スピード感を持って行動して行きましょう。
補助金が受けられるかは、まだ未定
2023年2月5日現在では、まだ補助金申請の担当者アカウントすら開設できない状態ですが、昨年のこどもエコすまい支援事業者など関連アカウントがあると、統括アカウントという法人固有のアカウントを獲得でき、補助金申請できる会社ですよということはアピールできます。
しかし、補助金の予約は3月下旬の担当者アカウント開設後に順次受付となるため、補助金がもらえるかは全くもって不明な状態です。早いもの勝ちでもないようです。すでに補助金を頼りに内窓の工事を行っている方もいれば、4月からの補助金の予約枠を申請する方もおり、4月の開始直後から申請サイトには4〜6ヶ月分の補助金申請が殺到するわけです。
正しく補助金申請を正しく提出する前に予算が終了した場合は交付を受けられないことは、契約と同時にサインする共同事業規約の最初に記載してありますので、全員了承済みということになりますね。
補助金を受け取るまでが長い
3月下旬の担当者アカウント発行から、ようやく補助金の申請がスタートするので、補助金が業者に受け渡されるのは、早くても4月後半から5月となります。高額な補助金であるため、もっと遅くなるとすると、一旦全額のリフォーム費用を払った住宅オーナーは気長に待つしかありません。
高額な支払いがなければ良いですが、学費や新学期の準備などでお金が必要な世帯には、一時的であれ高額な数十万円を拘束されるのは、辛い時期かもしれません。
補助金申請失敗のリスクは住宅オーナーが負う制度
補助金は窓一つ一つに決められていて、非常に大きな補助金であり、数千円で一つの窓がつけられることもあります。しかし、補助金としては後から還付する形となるため、いったん多額のリフォーム費用を支払う資金力が必要です。
制度上は、いったん建物オーナーが業者に支払いし後から補助金を返金する形と、中間払いで補助金以外を支払い、補助金は工事業者が受け取る方式がありますが、補助金が大きすぎて会社の資金が回らなくなる為、多くの事業者は一括支払いを求めてくるでしょう。となると、本来、補助金を必要としているあまりお金がないけれど、家の性能を上げたいという方には補助金が届かなくなってしまうと思っています。
また、すでに窓リフォーム工事を行っていたにもかかわらず、3月下旬をすぎて補助金申請を会社が忘れてしまっていた場合で、補助金が上限に達してしまった場合は、多額の費用が戻ってこないということもあるかもしれません。おそらく小さな文字で補助金が返ってこないことの誓約も記載されいている請負契約書の契約を結んでいるので、しっかりと契約時は確認しましょう。
4月の補助金予約→リフォーム工事が本来の流れ
担当者アカウントができると、予約制度が使用できるようです。補助金の予約が3ヶ月とれるそうですので、本来の補助金はこの申請→許可の流れになりますので、こちらの方が安心感があります。
史上最高とも言える窓へ対しての補助金であるため、いきなり枯渇するということはないとは思いますが、念には念を入れておきたいものです。準備は怠らないようにしましょう。
昨年度のこどもエコすまい補助金を振り返る
補助金がなくなりそうになると、殺到することがわかります。
前年度の補助金は主に新築だったので、最後は予約が殺到し予算上限に達したため、早期に受付終了となっていますが、今回の内窓がメインの先進的窓リノベでは工事完了と着工が同時になるので、4月からすでに工事完了の申請が殺到するものと予想されます。
また、先進的窓リノベ補助金がなくなってしまっても、こどもエコすまい支援事業でも同様に、内窓は補助金の対象になっていることがありますので、リフォーム工事が全くの無駄になるわけではありません。
先進的窓リノベでは、内窓設置がベスト
寒さ対策に抜群の効果を発揮する内窓
はっきり言って内窓の効果は抜群です。カーテン・ハニカムスクリーン・暖房+サーキュレーターなど様々な方法を試しましたが、今までこの内窓に勝てる効果を発揮したものはありません。また、ほかにも先進リノベでできるリフォーム案件はありますが、スピード・コスト・実施効果を含め内窓はバランスが非常に良い工事です。
引き違い窓+引き違い窓なので、隙間から冷気の侵入はまだまだありますが、それでも段違いの暖かさです。窓交換やカバー工法など他の方法もありますが、多くの窓リフォームが殺到している中、業者側からも内窓リフォームが工事が簡単で回転が速くなるので、ベストな工事スタイルでしょう。
戸先錠はYKKAPだけで便利すぎる
以前の内窓設置にはYKKAPの断熱内窓プラマードUを選びました。戸先錠になれてしまうと、引き違いの真ん中にカギをかけるタイプには戻れません。窓を閉めたついでにカギをかけれれることや、デザインもすっきりしていて、どうせ引き違いなら戸先錠を選ぼうと思ってしまいます。
なので、断熱性うんぬん抜きにして、YKK一択です。
戸先錠のデメリットは雪国の除雪作業
唯一と言って良いデメリットは、オートロックになってしまうことです。2階に戸先錠の内窓を設置した窓から、屋根の雪下ろしなどで出た場合に、内窓を部屋の中の家族が締めてしまうことがあるそうです。その場合は、外窓側は鍵が空いていますが、内窓側は自動的に鍵が締まってしまいます。家に入れず大変な思いをした方もいるようです。オートロックには十分に気をつけましょう。
取り付けは1時間程度
取り付けはネジだけなので1時間くらいで完了。取り付けより、発注前の採寸が大事です。採寸さえ間違っていなければ、多少の調整は効きますが、採寸自体を間違ってしまうと取り付けすらできません。
今後のDIYでの採寸も見据えて、デジタル距離計を一つは購入しておくと便利です。
取り付け後の結果
温度差は+4℃
外気が0℃くらいの冬に、内窓設置後の部分が13.7℃、内窓のみ設置の場合は9.9℃(外気0℃くらい)で4℃以上の差が出ました。室内での1~2℃ってかなり大きくて、寒気を感じるには十分な温度差なんです。4℃も差が出るというのは効果抜群です。
ただし、家の中すべての温度があがるわけではなく、窓周辺の一部分のみでした。室内温度を大きく変えたい場合は、やはりすべての窓に内窓を設置する必要がありそうです。
騒音まで軽減
高速道路が近くにありますが、車の騒音も軽減され、非常に快適に暮らせるようになりました。温度差だけでなく、外がうるさい場合にも内窓は非常に効果的です。
断熱強化した方がよい窓
勝手口
勝手口がない家は問題ありませんが、勝手口の断熱性能はかなり低いです。本来玄関ドアのように分厚いドアにしなければならないのに、使いやすさを重視したことで、勝手口の種類は、簡易な薄っぺらいドアしかありません。ですので、夏は暑く冬は寒い状態となります。キッチンや洗面などにつけた勝手口は、便利さと引き換えに快適性を奪うので、可能ならば内窓をつけて対策しましょう。
ただし、今回の先進窓リノベでは勝手口は対象ではないようです。この点には注意しましょう。あくまで窓が対象です。
小さな窓と合わせて申請すれば、まとめて格安となる
先進リノベ補助金は、小さな窓に内窓を設置すると補助金額の方が窓代よりも上回る場合があります。そういった小さな窓と組み合わせて勝手口を施工してしまうことで、たとえ勝手口に補助金がなくてもトータル的なリフォームでは、大きな補助金となり満足度の高い仕上がりになりますので、勝手口も諦めずに検討しましょう。
引き違い窓
最もコスパがよく、開口部が広く明るい部屋になる引き違い窓ですが、引き違い部分の気密性が悪く、冬場はとても寒いです。たくさん設置してしまった家は、内窓をつけることでかなり断熱性能が改善されます。完全には気密性能は上がりませんが、外窓と内窓の間に空気層をはさむことで、外気が室内に一気に流れ込んでくることがなくなります。
北側の窓
北側の窓は日射の取得も少なく、南側の窓に比べて明らかに冷えます。我が家の寒いと感じた窓はすべて北側の日当たりの悪い窓でした。こういった窓は、内窓が効果的です。
先進窓リノベについて
事業概要
予算1,000億円で、早い者勝ちで既存住宅の窓の改装リフォームで補助金を出す事業です。
一戸あたり5万円~200万円と上限が高く、非常に人気が出そうな補助金となっています。
期間
すでに予約はじまっており、2023年3月から申請開始し、12月31日までとなっています。ただし、間違いなく補助金上限に達し、終了してしまうと思いますので、家が寒いと感じている方は、早めに検討しましょう。