新築なのに脱衣室が寒い!冷え性の妻がびっくりした床下作業の結果🏠💦

念願のマイホーム、最新の住宅なら冬もポカポカなはず…と思っていたのに、「お風呂や脱衣室が異常に寒い!」と悩んでいませんか?🥶

📋 この記事の結論

原因 基礎断熱エリアの断熱・気密欠損
費用 約5,000円(ウレタンスプレー+断熱材+コーキング)
作業 半日(床下での断熱・気密処理)
効果 脱衣室の底冷え解消 熱貫流率 0.48→0.38

冬の夜、一日の疲れを癒すはずのお風呂タイム。それなのに「脱衣室に入った瞬間ヒヤッとする」「浴槽のお湯がすぐ冷める」「足元から冷気が這い上がる」――新築や築浅の家なのに、こんな経験はありませんか? 冷え性の方にとっては死活問題ですし、ヒートショックのリスクも気になりますよね。

「最近の家は高気密高断熱だから暖かいはず」と信じていた我が家も、入居直後からお風呂と脱衣室の寒さに悩まされてきました。ある日、重い腰を上げて原因を探ったところ、手抜き工事ではなく、建てた当時は「普通」だった施工が原因だと判明。基礎断熱エリアが外気と繋がっていたのです。

この記事では、2017年築の我が家で発覚した「極寒バスタイム」の原因と、約5,000円・半日の床下DIYで快適さを取り戻すまでの記録をお伝えします。

脱衣室が寒い原因は「基礎断熱の気密欠損」だった

我が家の状況(2017年築、北東角に浴室・脱衣室、冬に異常に寒い)

2017年築の我が家は、家を建てる時に断熱性能にはそれなりにこだわったつもりでした。工務店さんの説明も熱心でしたし、「これで冬も快適だね」なんて夫婦で話していたんです。

ところが、いざ住み始めて初めての冬。他の部屋は快適なのに、お風呂場と脱衣室がまるで別世界のように寒いんです。

位置的に北東の角にあるので、日当たりが悪いせいかな?とも思いました。でも、それにしても寒い。特に冷え性の妻は、お風呂に入るために服を脱ぐのを億劫がるほどでした。浴槽にお湯を張っても、数時間後には追い焚きしないといけない状態。

ここが一番の冷気の流入口となっていました。基礎内の貫通部分。きっちり収まっているようで、結構な隙間風が来ます。

「やっぱりおかしい!」

サーモグラフィーで脱衣室の壁面の冷気を発見

築数年が経ち、DIYで家のあちこちをいじるようになった私は、ついにこの「極寒水回り」の謎を解明しようと決意しました。決定的に感じたのはサーモグラフィーカメラを購入した時に、たまたま隙間風をチェックしていた時。さまざまなスイッチが集約していた脱衣室の壁からくっきりと青い寒い部分が見えます。特に当時は天井付の乾燥機を使っていたため、脱衣室が冬場で30度以上になるのに、乾燥機を切った後にあっという間に元の室温に戻っていました。今から考えると異常ですよね。

脱衣室の壁面をサーモグラフィーで撮影。スイッチ周りに青い冷気が映る

このスイッチの裏側は、ユニットバス・脱衣室のみの基礎断熱空間でした。お風呂場周りだけ基礎のコンクリート自体を断熱材で覆って、床下空間を室内と同じ環境にする工法です。この空間がしっかりと断熱されているかが怪しい…

ちなみに、私が使っているのはこのiPhoneに取り付けられるけど本格的なタイプです。断熱欠損の発見にはサーモが最強です。

床下を確認 → 基礎断熱エリアが外気と繋がっていた

まるまると外とつながっていました・・・奥側の浴室のパイプはTOTOさんの設置なので、しっかりとパイプが覆われて透明なコーキング剤で気密化されています。床面は外壁から数10cmは断熱材を回り込んでコンクリから冷気が伝わりますが、ここも断熱材はなしなので、コンクリからも冷気が伝わってきているはずです。

基礎断熱エリアの配管貫通部。隙間から外気が流入している状態

基礎断熱なので、床断熱は不要ですが、外壁の断熱材近くを貫通させていますので、若干の冷気が入り込みそうです。

外壁側の断熱材貫通部。気密処理がされていない

床断熱側からの配管貫通部も、断熱がかなり甘い状態でした。もちろん、冷気がスースー入ってきます。

床断熱側からの配管貫通部。断熱が甘く冷気が侵入

本来、基礎断熱エリアは外気を完全にシャットアウトしなければなりません。それなのに、我が家のお風呂の下には、外の冷たい空気を床下に取り込むための「通気口」がパカパカと口を開けていたのです。これでは、真冬の氷点下の空気が床下に吹き荒れている状態。お湯がすぐに冷めるのも、脱衣室の床が冷たいのも当然でした。

時代と共に変わる「常識」?知っておきたい基礎断熱の基礎知識🏗️💦

なぜこんなことが起きたのか。我が家が建った2017年頃は、断熱・気密の重要性が今ほど浸透しておらず、この施工が工務店にとって「標準」だった可能性があります。SNSや補助金制度を通じて情報が広まったのはここ数年の話です。

つまり「新築だから」「大手だから」安心とは限りません。ミスか仕様かはさておき、基礎断熱エリアに外気が入り放題だったことが、我が家の寒さの正体でした。

DIYで基礎断熱をリカバリーする方法【費用約5,000円】

用意した材料一覧

対策後の数値検証と概算費用 約5,000円

発泡ウレタンスプレー ¥2,000
床下作業には360度使用可能なタイプが必須。逆さでも使えます。

床用の硬質ウレタンフォーム1枚 ¥2,000
ホームセンターでも買えますが、厚みの選択肢はネット購入の方が豊富です。

気密テープ  ¥500

コーキング剤 ¥500

原因が分かれば、あとは対策あるのみです! 築年数も経っていましたし、「当時の仕様なら仕方ないか」と割り切り、自分でできる改善策を試みることにしました。

「後からでも、ちょっと手を加えるだけで快適になるなら儲けもの!」というポジティブな発想です✨

用意したのは、ホームセンターで売っている「スタイロフォーム」という青い断熱材と、気密テープです。スタイロフォームを基礎パッキンの隙間の高さに合わせて細長くカットし、それを床下から通気パッキンの穴を塞ぐようにギュッギュッと詰め込んでいきました。さらに、その上から気密テープを貼って、冷気の侵入経路を徹底的に封鎖します。

床下での作業は狭くて暗くて大変でしたが、「これで快適なお風呂が手に入るなら!」と必死でした。お風呂場周りの通気パッキンを全て塞ぎ終え、脱衣室に戻った時には汗だくでした💦

基礎断熱部分の断熱気密リカバリー

主に床断熱で使用したスタイロフォームやネオマなどの部材を使用しましたのでツギハギだらけです(笑)

また、床下に入る際は小さな床下点検口から入るため、カッターで40cm程度にカットしてから運び込む必要があります。

スタイロフォームとネオマフォームで基礎壁面を断熱した施工後の様子
45mm断熱材を2重に施工した基礎外壁面

壁面は45mmの断熱材を2重にしています。ポイントは床面から床下ギリギリまできっちりと断熱材で覆い、隙間をふさぐことでしょうか。外壁面側は外壁側から気密シートを使えないので室内側で気密を最大限行う必要があります。

逆に室内側は床下断熱側(外側)で気密シートを貼ったので、室内への空気流入を防いでいるので簡易にしています。床下と外気では温度も全然違うので、室内側は断熱材も2重にはしていません。外気側に断熱材の部材を全振りしました。

配管貫通部に発泡ウレタンを吹き付けて気密処理した状態

貫通部は吹き付けウレタンを隙間に向かって数回吹きかけて気密と断熱を強化しています。建築中に気密測定をしていれば発見できることなので、建築中ならばウレタンスプレーをやってくれると思いますが、すでに引き渡して数年経過しているので、自分でDIYリカバリーしています。

浴室・脱衣室下の基礎壁面をサーモグラフィーで撮影。大きく改善された。

基礎断熱リカバリー後は、サーモグラフィーカメラでみても全く問題なしでした。床面も地下を経由して冷たさが回って来ますので、壁面から1m程度は断熱材を引いた方が良いようです。我が家は7地域なので標準ではやりすぎなんでしょうね。余った断熱材をカットして敷き込んでいます。

体感が変わる床下断熱強化

そして迎えたその日の夜のお風呂タイム。ドキドキしながら脱衣室のドアを開けました。

「…あれ?寒くない!」

いつもなら足を踏み入れた瞬間に感じる「ヒヤッ」とした底冷え感がありません。浴室の洗い場に座っても、足元をスースー通り抜けていた不快な冷気を感じないのです。

一番驚いたのは冷え性の妻でした。「今日の脱衣室、なんか全然寒くないんだけど!?お風呂のお湯も冷めにくい気がする!」と大興奮。

まるで魔法のようでしたが、効果は劇的でした。プラシーボ効果(思い込み)ではなく、明らかに体感温度が変わったのです。

たった数時間の床下作業で、長年の悩みが解消されたことに拍子抜けすると同時に、断熱・気密における「隙間」の恐ろしさを思い知りました。

床断熱のスペックを数値検証

我が家は浴室と脱衣室が北東角にあるため、外気面が2面あり比較的冷えやすい基礎断熱です。

床下は結構あったかいんです。

浴室・脱衣室の基礎断熱構造と外気面の位置を示す断面図
部位 改善前 改善後 変化
外気側 U=0.48 U=0.38 1.26倍改善 ✅
床裏側 U=0.70 U=0.70 7地域は不要と判断

外気側 熱貫流率 0.48

断熱材が6.5cm入っていますので、かなりの断熱性能となっています。

外気側の熱貫流率0.48の計算結果

床裏側 熱貫流率 0.70

断熱材は2cmしかはいっていないので、床裏側は寒さに弱いスペックとなります。ただし、床裏側は外気ほど冷えないため、温暖地域では外気側を強化した方が、効率は良いように思えます。

ただ、もはや2cmの断熱材を少し購入するくらいなら、外気側と合わせて6.5cmの断熱材にしてくれても値段はたいして変わらない気がします。

床裏側の熱貫流率0.70の計算結果

外気側 熱貫流率 0.38(大幅改善)

1.26倍の断熱性能になったことになりますが、そもそも断熱性能を引き出し切れていないことが寒い原因でした。ここは気密欠損を先に直した方が良いですね。

外気側の熱貫流率0.38の計算結果

床裏側 熱貫流率 0.70(7地域は不要と判断)

床裏側の基礎断熱は強化しないことにしました。サーモグラフィーで見てもそれほど冷気を感じませんので、7地域はやはり冬場でも相当有利であり、施工しにくいこともあったので、後回しにしています。

床裏側の熱貫流率0.70の計算結果

まとめ:脱衣室の寒さは「後からDIY」で解決できる

我が家の脱衣室が寒かった原因は、断熱性能の不足ではなく「気密の欠損」でした。基礎断熱エリアの配管貫通部や通気パッキンから外気が流入し、せっかくの断熱材が性能を発揮できていなかったのです。

約5,000円の材料と半日の床下作業で、冷え性の妻が驚くほど体感が変わりました。熱貫流率も0.48→0.38に改善。高額なリフォームに頼らなくても、原因さえ特定できれば自分で直せるケースは少なくありません。

「うちも怪しいかも」と感じたら、まず以下の3つを試してみてください。

  1. 床下点検口を開けて覗いてみる — 配管まわりに隙間がないか、外気が流れていないか確認
  2. サーモグラフィーで壁面をチェック — スイッチまわりや巾木の際に青い(冷たい)部分が出れば気密欠損の可能性大
  3. 温湿度計で脱衣室とリビングの温度差を測る — 暖房を入れた状態で5℃以上の差があれば、断熱か気密に問題あり

施工後の効果を数値で追うなら、温湿度計を置いておくと改善の実感がデータで裏付けられます。我が家ではSwitchBotの温湿度計を脱衣室に設置して、スマホから推移を確認しています。

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自分での作業が不安な方は、お近くの工務店やリフォーム会社に「基礎断熱まわりの気密を確認したい」と伝えれば通じます。最近は気密測定に対応している会社も増えてきました。

「脱衣室が寒いのは仕方ない」と諦める前に、まず床下を覗いてみてください。たった半日の作業で、この先何十年もの冬が変わるかもしれません。