家事の時間を短縮し、生活をより快適にするガス乾燥機「乾太くん」の導入は、多くの家庭での憧れだと思います。インスタやXでも悪い噂は聞きませんし、不要論なんて言った日には散々叩かれます。しかし、高価な設置費用や運用コストが導入を躊躇させることになるというのもうなづけます。本ガイドでは、DIYを駆使し、一部のリフォームを自分で行うことで、この便利な家電を手に入れるためのコストを大幅に削減する方法を紹介します。
このガイドを通じて、ガス乾燥機乾太くんをより手軽に、そして賢く自宅に導入するための知識と工夫を学ぶことができます。家事の負担を減らし、毎日の生活をもっと快適にするための一歩を踏み出しましょう。
大人気の乾太くんは一部DIYしてのリフォーム依頼が最適解
家事効率を飛躍的に向上させる乾太くんデラックス9kgの導入は、多くの家庭での夢ですが、その夢を実現するためのコストは一体いくらになるのでしょうか。ここでは、乾太くん導入に必要なリフォーム費用の概算を、選択肢ごとに簡単にまとめました。
- フルサービスで全てをプロに依頼する場合:約50万円~
- 乾太くん本体(定価約24万円)に加え、設置工事全般をプロフェッショナルに任せる選択肢です。最も手間がかからず、安心ですが、費用は最も高くなります。
- 棚製作はDIYで、他の工事はプロに依頼する場合:約40万円~
- 設置スペースの棚を自作することで、一部コストを削減。専門的なガスコンセントや排気口の工事はプロに任せます。
- 中古の乾太くんを利用する場合:約20万円~
- 新品を購入する代わりに、中古品を選択することで、大幅な初期コストの削減が可能です。残りの工事費用にもよりますが、全体のコストはかなり抑えられます。
注意点
- これらの費用には、乾太くんの設置場所の改善(例:壁紙の張り替え)や必要な電気工事など、追加のリフォームが含まれていません。これらを含めると、さらに費用は上がる可能性があります。
まとめ
乾太くんの導入を考える際は、どの程度DIYを取り入れるか、新品を選ぶか中古を選ぶかによって、費用は大きく変動します。自分の予算やDIYのスキル、品質へのこだわりを考慮して、最適な選択をしましょう。
ガス乾燥機設置より、置き場(棚)のコストダウンが肝
新築の場合は、洗面や脱衣室に最初から洗濯機と乾燥機の配置を考え、棚を作ってしまうので問題ないのですが、リフォームの場合はこの棚作りが結構大変でお金がかかります。汎用的な乾太くんの棚ならば安価に購入できますが、お世辞にもカッコ良いというデザインではありませんし、棚を最小限にして下段に置くと収納スペースを大きく削られてしまいます。
そこで、いろいろ検討した結果、ガス乾燥機は上段に設置して利便性を優先し、乾太くんの棚を事前にDIYで作成することで安価に工事費を抑えることができました。
見積り取得の際は項目を分けるべし
私のリフォーム工事発注方法は変わっています。項目を3点に分けてもらい、別々の発注を行う予定で見積りをとりました。
通常の相見積り取得方法
数社に現地調査に来てもらい、ガス乾燥機を設置するトータルの見積りをもらいます。同じような内容で見積り依頼すれば、総額で比較することができ、安かったり工事が安心そうな会社に依頼すれば良いでしょう。
工事部分別の見積り取得方法
発注先を最初に固定します。近場のガス会社か、契約先のガス会社で良いでしょう。
いちいち工事費を比べるのは無駄です。リフォーム会社に依頼しても、結局はガス資格のある下請け会社となります。契約のガス会社ですと、ガス使用量が増える工事は推奨工事となるので、それほど大きな利益は工事では取りません。
ガス乾燥機の設置の場合は、以下の流れとなります。この資格不要の部分をDIYすれば、トータル的な設置費用を下げることが可能です。
- ガスコンセント工事 ★ガスの資格が必要
- 電源コンセント工事(近くにあれば問題なし)★電気の資格が必要
- 乾燥機置きの棚製作・設置 ★資格不要
- 排気口の設置 ★資格不要
- 乾太くんの購入・設置 ★資格不要
ですので、見積りをは1のガスコンセント工事、2-3の見積り、4-5の見積りで分けて取り、自分で出来るか判断しながら進めましょう。現地調査は一回ですみますし、最小のガスコンセント工事は最低でも実施する必要があります。
我が家の場合は、1+4+5の部分をガス会社に依頼し、2+3の部分は自分で製作・工事しました。
最小プラン ガスコンセント・排気口工事依頼+中古乾太くん
ガスコンセントがあれば、ガスケーブルをコンセントと乾太くんにつなぐことは誰でも可能です。ただし、換気扇の排気口のような100Φの除湿配管を接続する必要がありますので、外壁への排気口の設置は必須工事となります。
残りの排気管や逆流防止弁や、乾太くん本体はメルカリなどの中古で安価で手に入れることもできます。故障などには注意が必要ですが、最小限の導入コストで設置したい場合は、中古品の活用も検討の余地があるでしょう。
DIY棚を製作してコストダウンする
ガス会社の展示場で見た乾太くんは、EIDAIさんの乾太くん専用収納ユニットでした。これかなり良いです。高さも高くて使いやすく、頑丈でスライドだなも便利そうでした。ただし、唯一の欠点として下部にドラム式洗濯機が入らないんですよね。おそらくミーレなどの海外製ドラム式洗濯機なら入りますが、上部にメンテナンススペースをつくる必要のある国産ドラム洗濯機は入りません。
そこで、この専用ユニットに似せた棚を製作しました。
我が家の完成品
材料の調達方法
私はホームセンターでちょうど良いサイズをカットしてもらいましたが、かなり大きなサイズが必要ですので、ネット購入してカットや加工をしたものを組み立てるのが良いでしょう。
奥行きは壁奥から60cmあれば、乾太くんの足がピッタリとなります。
大前提 耐荷重60kg以上
リンナイさんのサイトよりDIYなどで製作する際の目安が記載されています。重みと揺れに耐えれるように丈夫に作成しましょう。
建築施工計算ツールで計算
こちらのサイトで計算して見ました。
3cm厚の木材なら十分な強度があります。横幅75cm、奥行き60cmですと、最低2.5cmの厚みが必要となります。
木材加工.comでオーダー
最低3枚の木材をオーダーします。補強用の背板は必要に応じ依頼してください。今回は上下に2枚取り付けました。
下記のサイズと木種で合計32,249円となり、プラス送料がかかります。ホームセンターだともう少し安価に買える場合もありますが、カット後の無駄な木材も出ることもあり、それほど価格差は出ないでしょう。また、このサイズになると、乾太くん施工時に製作してもらうと、相当な割高となりますのでリフォームの場合は注意しましょう。
新築の場合は大工さんがササっと製作してくれる場合もあると思いますので、その場合は甘えたいですね。
天板 6,757円
カットのみの加工や塗装は一切なしでの価格となります。
側面板1枚目 10,091円
片面には特に加工なしの板を購入します。
側面板2枚目 12,291円
片面には、洗濯機用の上下2つの穴の加工を行った方が設置しやすいです。
上に給水と電源・アース線用、下に排水用です。
背板用2枚 3,110円
天板のサイズ加工の失敗例
ホームセンターでオーダーするサイズを間違えてしまい、我が家の棚は天板が上に載っていません。その代わり、下から木材を当て木にして耐荷重をあげています。
給水用の穴あけ加工もドリルとノコギリで自分で行いましたのでかなり雑ですし体力を奪われました。加工済みの購入をオススメします。
乾太くんのサイズを6kgにしてコストダウンする
ガス乾燥機は究極の家事ラク
ドラム洗濯機の場合は、洗濯時の最大容量と乾燥時の最大容量が全く違います。約半分しか乾燥できないので、10kgサイズのドラム式洗濯機の場合は5kg程度が乾燥できる推奨です。ですので、ドラム式洗濯機では洗濯から乾燥まで一貫して行うことができますが、必然的に室内干しや室外干しも併用しながら使っている家が多いのではないかと思います。家族が少なければ対応できますが、少なくとも5人家族で子供が大きくなってくると1日3回程度洗濯機を回さないといけません。
そこで、乾太くんのガス感想のパワーとスピードがあると助かるというわけです。洗濯力が高く、乾燥に弱いとされる縦型洗濯機とも使えるくらいですから、家事時短では抜群でしょう。ですが、私が乾太くんを1ヶ月使用して感じたことは、ドラム式洗濯機と組み合わせている場合には乾太くんに大きさは必要ないということです。
大家族だから一番大きい9kgタイプにしましたが、いまのところ全力使用したことは一度もありません。海外製食洗機のように夜に一回まとめて洗うというより、洗濯乾燥の場合は、洗濯するものが多かろうが少なかろうが、朝夜ルーティンとして行います。定期に行いますが場合によっては通常の服に加え、体操着や部活やクラブの着替えが加わり、一時的に処理しきれない量になります。ここで乾燥機があると重宝するわけです。
ですので、まずガス乾燥機があること自体で家事がラクになりますので、価格差が大きい場合は小さめと感じる6kgを選んでも良いと思います。もちろん、大は小を兼ねますので、大きい方がより便利ですので予算が許すなら9kgを選びましょう。
気になるガス代
半量程度いれた感想で、一回40分あたり都市ガスを0.2㎥使用します。MAX詰め込んだ場合は80分かかるので0.4㎥くらいでしょう。我が家はHEMSでガスを計測できるように、パルスメーター式に取り替えてもらっています。ですので、正確にガス使用量が計れて便利です。
以前は天井付のガス温水式の乾燥機をつけていました。これは非常に便利だったのですが、冬場は脱衣室全体を30度以上に温めるため、1回あたり1.5㎥くらい使う仕組みだったため、乾太くんを設置するときに撤去してもらいました。ガスで一度高温のお湯をつくり、天井の乾燥機で熱交換をするために相当なロスが発生します。しかし、乾太くんの場合は、小さなドラム内で完結するので、かなりガス代は意識しないでガンガン使えるようになりました。
リフォームでの1番の失敗は騒音
妻があまりの乾太くんの煩さにキレました。我が家では21時以降は乾太くん使用禁止です。
新築の場合は問題ありませんが、リフォームの場合は排気口の形状により騒音が大きくなる場合があります。気をつけましょう。
騒音チェック
ちょうど乾太くんの真上で妻が寝ます。真下からの騒音はまだ寝れる程度なのですが、壁面からの振動音でした。
乾太くんは乾燥させるために大量の吸気を行い、湿気を含んだ空気を排出します。この吸排気音がまず非常にうるさいです。また、我が家ではリフォームで排気口を既存の天井付乾燥機の排気ダクトを再利用しました。この排気口についている虫の侵入防止の格子に大量の排気がぶつかり非常に大きな異音を発生させます。
乾太くんのサイトには静音型の排気ダクトも販売されていますが、設置コストを削減するために私は既存配管の使用でお願いしてしまいました。リフォームの場合は静音型の排気口の設置も依頼しておくと良いかもしれません。隣の家が近い場合は確実にクレームがきますね。
乾太くんリフォーム記事の続きをお楽しみに!
家と同様に、この記事も成長と進化を続けます。今回共有した内容は、乾太くん導入の基礎となりますが、私たちの生活は常に新しい要素によって豊かにされます。今後も、より詳細なDIYのヒントやコスト削減のアドバイス、リアルな体験談を追加していく予定です。これらのアップデートにより、乾太くんの導入をより身近で実現可能なプロジェクトに変えていきたいと思います。