吹き抜けなしでも諦めない!5万円で叶える「DIY全館空調」で、暑すぎる小屋裏を極上空間に変える方法

吹き抜けがない家の「空調の壁」

「吹き抜けがあれば、家全体の空気が循環して快適なのに……」 そんな風に思ったことはありませんか? 吹き抜けがない家では、1階と2階(あるいは小屋裏)が完全に分断され、深刻な温度差が生まれます。特に夏場の小屋裏は、エアコンをフル稼働させても「熱気がこもる物置」になりがちです。

我が家もそんな一軒でしたが、わずか5万円のDIYで、家中の空気を強制循環させることに成功しました。憧れの全館空調に近い環境を、後付けで作る戦略を公開します。

よくエアコン1台や2台で、住宅全体を冷暖房し、快適に過ごせるという空調コントロール術がインスタなどで出てきます。吹き抜けがない我が家では、リビング+各部屋の5箇所でエアコンをつけても、住宅全体が均一の温度になることはありません。とくに1階と小屋裏の温度差が全く違うのです。

そこで、後付けでもエアコン数台で建物全体での空調管理ができないか考えました。

【1. 解決策:逆転の発想「カウンターアローファン」】

吹き抜けがないなら、「空気の通り道」を自作すればいい。 そこで導入したのが、三菱電機の**「カウンターアローファン」**です。

このファンの最大の特徴は、「逆回転」ができることです。

  • 夏場:小屋裏の熱い空気を1階へ引き込み、家全体の温度を均一化する。
  • 冬場:1階の暖かい空気を小屋裏へ送り込み、足元の冷えを解消する。

季節に合わせて空気の流れを変えることで、1台のエアコン効率を最大限に引き出せます。

イメージはこのような感じです。上下階をつなぎ、大風量を送り込むことにより、階段から冷気が降りてきます。カウンターアローファンなので、逆回転も可能です。夏場の暑い空気を一気に脱衣室に引き込み、階段からゆっくりとエアコンで冷やした空気を持ち上げる流れにもできます。

DIY前後の比較感想

建物全体の温度が均一に近くなります。また、階段が常に扇風機の微風のように風が流れており、風の流れを常にかんじることができるようになります。比較的シンプルな構成なため、DIYでやるより、最初から新築で安価でできればなぁ〜と思います。

カウンターアローファンのDIY費用

合計約50,000円でした。

  1. カウンターアローファン 20,000円
  2. 吸排気ダクト 5,000円
  3. ダクト 10,000円
  4. 石膏ボード・クロス等 10,000円
  5. 配線・スイッチ 5,000円

【2. 実践:限られたスペースを「空調タワー」に変える】

ここが肝です。「壁の中にダクトを通すなんて無理」と思われがちですが、部屋の隅に少しのスペース(パイプスペース)を作るだけで実現可能です。

パイプスペース作成方法

1.設計図面作成し、部材購入

150φのダクトの4隅を角材で組み、その周りを石膏ボードを貼り、さらにクロスを貼れば完成です。

2.床下貫通

浴室の天井部分に出ます。貫通させる場合は、下の階のどこにくるのかしっかりと確認してから行いましょう。失敗すると取り返しがつきません。

3.仮組み

ダクトを接続しつつ、仮組みしていきます。

4.断熱材施工(防音)

ストレートなため、薄い断熱材と石膏ボード一枚でも音は全く気になりませんでした。

5.パテ処理・クロス貼り

角は割れやすいので、コーナー材を使うと良いでしょう。

6.兼用の吸気口・排気口の作成

小屋裏部屋と脱衣室に給気口、兼排気口を設置します。

7.カウンターアローファンの設置

縦に設置しました。150φですけど、かなりの風量でうるさいです。通常の部屋にはうるさくて設置できません。

今回使用した部材

カウンターアローファン

150φのタイプはカウンターで使用できますが、100φのタイプは一方通行でした。間違えないように購入しましょう。私は間違って100φを2個購入してしまいました。これもDIYあるあるの無駄購入ですね。

クロス下地コーナー材
アクリア断熱材

【3. 効果:家中を巡る「微細な風」の心地よさ】

導入後、家全体の温度変化には驚くべきものがありました。アローファンで強風を小屋裏に送ることで、階段から冷気が降りてくるため、家全体に空気が回っていることが実感できます。

  • 温度の均一化: 1階と小屋裏の激しい温度差が解消され、建物全体が1つの空調エリアになったような感覚。
  • 空気の質が変わる: 階段付近でも微細な空気の流れを感じられるようになり、湿気や熱気が滞留しなくなった。
  • 小屋裏の「部屋化」: ただの物置だった小屋裏が、年中快適に過ごせる「書斎」や「趣味の部屋」へと生まれ変わった。

【4. 失敗しないためのDIYアドバイス】

実際にやってみてわかった、重要なポイントが2つあります。

  1. 動作音に注意: 150φのファンは風量が強力な分、それなりの音がします。寝室の近くではなく、廊下や脱衣室など、音が気にならない場所への設置がベストです。
  2. 型番選びは慎重に: 100φのタイプには逆回転ができない(一方通行の)ものがあります。この記事のメリットを最大化するには、必ず**「逆回転対応の150φモデル」**を選んでください。

【まとめ:家の性能は「自分」でアップデートできる】

「吹き抜けがないから」と快適さを諦める必要はありません。たとえ新築時に設計されていなくても、後から自分の手で「空気の道」は作れます。

わずか数万円と少しのDIY精神で、家全体の空調効率を劇的に変える。これこそが、賢い施主が実践すべき**「後からDIY新築」の醍醐味**です。