子供部屋の間仕切りをゼロからDIYしてみたので、費用から全て公開します。間仕切りを安く作りたい、と考えている方には参考になるかもしれません。
子供部屋を2つに切り分ける
プライベートな空間は大切
新築当初は予算の関係と、大部屋で遊ぶだろうとのことで、子ども部屋2つをつなげて作ってもらいました。将来的に間仕切りで2部屋に切り分けることも想定した間取りです。しかし、新築2年後に3兄弟全員が小学生になると同時に部屋が欲しいとのこと・・・
また、上はまだ開放して欲しいことや、間仕切りに扉をつけてなど、ワガママ放題なので、自分でつくることにしました。洗濯機置場から始まったDIYがまさか、ここまでくるとは思いもしませんでした。洗濯機置場台→大型ハンガー→アイロン台兼ハンガー掛け→間仕切りとだんだんとレベルアップしてきました。
以下の記事を見て、難しいと思う方はリフォームを検討しましょう。たとえ3兄弟であっても、小学生中盤からはプライベートな空間はとても大切です。兄弟喧嘩が絶えない、勉強の集中力が続かないなんてことが、解決できるかもしれません。そもそも部屋を切り分けるスペースがない場合は仕方ありませんが、後から切り分けると決めておいたのに、部屋を分けないというのは、とても勿体ないです。
費用総額 40,000円(扉・工具別)
工務店に依頼すると倍以上の費用がかかるでしょう。ただし、仕上がり具合と工事期間は比べものになりませんので、きちんと2部屋分けたい場合は、工務店に依頼しましょう。我が家では、遊び要素を取り入れ、子供が小さい間は上部は開けっ放しとし、部屋の行き来できる扉も作っています。
- 木材と石膏ボードで約20,000円。
- 吸音材は家にある毛布などを使用したので0円。
- 遮音材は以前使ったロールを切って片面のみ貼り付け、今回は0円。
- 漆喰塗りで20,000円
木材の準備
準備するのが大変な木材ですが、4種類のサイズを使用しました。
① 床・壁を保護する全体の木枠を2本ずつ
② 間柱用の1、2段目用(同サイズ)
③ 間柱用の3段目
正確に計測して、ホームセンターでカットしてもらい、長すぎた場合の微調整はヤスリで削って調整しました。
床・天井材はぴったりだと入らないので、短めにした方が作業がスムーズです。
壁仕上げ材について
漆喰を一般的な壁紙クロスにすると、もっと安くできたかと思います。
使った工具は2種類。どちらも、DIYでよく使用するので購入して損はしません。
- レーザー距離計は約6,000円。
- レーザー水平器はメルカリで2,500円。
天井まで2m以上もあり、最初に数mmずれるだけで、天井に到達する頃には、非常に大きなズレとなってしまいます。極力誤差を減らすためにレーザーグッズを推奨します。目視と違い、精度が段違いに上がります。
正確な工事にはレーザー距離計と水平計は必須
ビフォーの子供部屋写真
子供部屋はあまりにも普通すぎて、ほぼ写真撮影していませんでした。工事途中の写真しかありませんが、こんな感じで2部屋を仕切れるようにドアを2つを繋げた広い部屋にしました。
間取りは南向きの一番良い場所。間取図も、点線で仕切りをつけるところをイメージさせています。まさかDIYでやり遂げるとは思いませんでしたが。
間仕切りDIYの手順
ホームセンターで部材を購入し、一人で組み立てれるように設計しています。
新築時などプロの仕事では、部材が長く大きいため、施工が早いですが、すでに出来上がった家の中では作業を行うことができません。家族間の間仕切りですので、ゆっくり時間をかけて丁寧に作成していきましょう。
1.木工事
木材カットはホームセンターでカット依頼を行い、水平器とレーザー距離計も購入しました。
きちんとした工具は、DIYの効率を劇的に上げます。
元に戻せるように、壁打ち付けは最小限にしています。床と天井は無傷。
石膏ボードが重く、購入してから家に運ぶのが大変。さらに、2階に運ぶのはさらに一苦労。
あらかじめ、ビスを打つ位置は、鉛筆で印をつけておくと作業が進みやすい。15~20cm間隔で固定していく。
石膏ボード | ビスサイズ | 重さ | 備考 |
9.5mm厚 | 3.8×2.8(長さ) | 11kg | |
12.5mm厚 | 3.8×2.8(長さ) | 14kg | |
9.5mm厚×2枚 | 3.8×3.8(長さ) | 22kg | 重ね貼りの場合 |
12.5mm厚×2枚 | 3.8×4.0以上 | 28kg | 重ね貼りの場合 |
2.吸音材・遮音材の施工
使わなくなった幼児用の毛布などを裁断し、吸音材代わりに壁内に貼り付けました。
本当はやすいので断熱材を使ったほうが良いと思います。
3.壁の漆喰塗り
練漆喰の「うま~く塗れ~る」を使用しましたので、本当にらくらく塗ることができました。漆喰と水の分量を考えたり、混ぜたりする作業が一切ありません。さらに、2年経過しても、ほぼそのまま使えるくらい保存性も良いので多めに購入して大丈夫です。
4.扉の製作はオススメしない
結構な面倒くささでした。また、子供が開け閉めを何度もするので、簡易的な部材は耐久性が弱いので壊れます。
子供部屋の間仕切りは2年後に完成
最終的に子供部屋は完全に独立した部屋とするために、扉も埋めて上部の空間も全て閉じてしまいました。子供が中学生ともなると、勉強で集中したり、電話したり、ゲームしたりで、子供それぞれに空間が必要です。特に音が漏れるとイライラするときがあるので、しっかりと防音対策した上で間仕切りを完成させました。
使用した工具や素材
レーザー水平器
精度は低くても問題ないので、レーザー水平器は間仕切りDIYには必須です。壁の土台となる柱をまっすぐに組み立てていくには、分度器などは使えませんからレーザー水平器を使い、レーザーに沿って直角を取るしかありません。いくらまっすぐに木材をカットしても数ミリの誤差が、天井までの2.4mの間で大きくずれてきます。ケチらず道具は良いものを使いましょう。
グラスウール
我が家は布団を使いましたが、壁などの防音を考える時は遮音と吸音のセットで考えると効果が高いそうです。吸音とは、音を吸収して、隣の壁に音が響かないようにする機能です。しっかりと壁の中に押し込んで、使いましょう。グラスウールはガラスの繊維をつかって吸音効果を上げていますが、チクチクする可能性があるので、取り扱いには注意が必要です。
遮音シート
非常に重く金属が練り込まれている薄いシートですが、音を遮る能力に特化しています。吸音材と組み合わせることによって、防音効果を高めますので、兄弟同士で壁を隔てて音漏れに気を使うことなく、快適な部屋づくりには欠かせないシートです。とても重くホームセンターで購入するにと持ち帰りに大変ですので、ネット購入しましょう。1巻購入すれば、防音で気になる場所に使うことができますので、DIYにはとても汎用性が高く、オススメです。
漆喰うま~くヌレール
一度使ったら病みつきになる、ラクさです。練る必要がなく、1年経っても余った漆喰は使えました。購入してすぐに使えますので、ネルネルする時間がなく、力も使いません。色はたくさんありますが、白が無難だと思います。うま~くヌレールのコテグッズはプラスチックで使いやすいので、費用に余裕があれば購入しておくと便利です。もっともっと安く壁を作りたい場合は、のり付きの壁紙を購入しましょう。
2023年先進リノベ窓補助金に飛びつけ
当サイトで人気記事ですので、こちらで宣伝しますが、今年の住宅へのリフォーム補助金はバグってます。とにかく補助金が大量に配られるので、子供部屋を切り分ける工事を検討するならば、ついでに「こどもエコすまい補助金」「先進窓リノベ補助金」を受け取れないか検討しましょう。とくに内窓を取り付ける補助金は、国内の光熱費を下げる施策として、かなり力が入っており、最大200万円リフォームで受け取れる太っ腹企画です。
リフォーム会社を通じ、「請負契約」を結ばないと補助金を受け取れませんので、気になる方はまず一括見積し、補助金を検討しましょう。補助金額が大きいため、相手のリフォーム会社がしっかりとした知識があるか?対応が俊敏であるか?が大事な部分となります。
2023年はリフォームのチャンス
2023年は国を挙げて、光熱費を削減するためにリフォームに力をいれています。もちろん、DIYで行うことが一番安く上がることは間違いありませんが、リフォーム一括見積もりで素早く補助金を扱える業者を見つけることで、悩んでいた問題がすぐに解決できるかもしれません。ぜひ、このチャンスをお見逃しなく。