外壁を傷つけない先行空配管の必要性
空配管は欲しいけど、壁は守りたい
我が家は太陽光発電を新築と同時に取り付けていますが、引き渡し後にエアコンを4台取り付けました。その時の外壁貫通処理のダメージが今でも残っています・・・家を建築する工務店自体は気密や断熱を頑張ってくれていても、建築の世界にたくさんいる末端の作業員の方まではまだまだ浸透していないのが現状です。
防水シートを破りそのまま、外壁だけをパテ埋めしていました。本当に危険ですね。ただでさえ、断熱・気密にお金を払っているのに、そこに穴を空けて配管を通すのは、たとえ正しい方法で行うにしても避けたいところです。
先行配管でオススメな場所は床下
床下は給湯配管やガス、また排水を行うための配管を通しています。床下の基礎の作成時に最初から貫通部分に大きめの配管を入れておくことで、その部分だけコンクリートが流し込まれず、貫通穴を作ることが可能です。
これを、事前に工務店に伝えておけば、床下を通して外部に配線を通すルートが出来上がります。将来、電気自動車用の充電ケーブルや、家の外に置く蓄電池、太陽光パネルの設置や通信ケーブルの引き込みにも使えます。外壁に直接空配管を行なっても良いのですが、蓄電池となると2本から3本の空配管が必要となり、外壁に数箇所穴を開けることになってしまいますので、オススメでできません。しかし、床下ならば外観上見えないため、水やシロアリ、虫などの侵入さえ気をつけておけば、穴を塞ぐ手段はいくらでもあります。
先行配管をDIYしてみた
我が家には、建築後に排水管が余った箇所が一つありました。1階の洗面がツーボールであることと、2階のトイレ手洗いの排水管位置が隣の部屋にずれたことで、洗面の排水が1階でまとめられて接続したため、1本の排水管がまるまる使用されず残っていました。ここを活用し、外部に配線を届ける空配管を作成します。
外部につながっている汚水枡の確認
ここを間違うと大変なことになります。ただの家を破壊する人です。何度も水を流したり、床下に入ったりして、場所の特定をしました。近くに似たものがいっぱいあるので、一人でやるのは難しかったです。
ひたすら穴掘り
配管の先がどうなっているか、穴を掘って確かめます。この配管はしっかりと繋がっていました。
しかし、下にもパイプが何故か見え、ちょっとびっくりしましたが、実はこれはゴミ配管でした。家からの距離を測るために埋め込んで、忘れさられたのかピッタリはまっています。
思い切って配管をカット
使用されていないので、思い切ってカットします。配管を通すのでなるべく広く取りました。
汚水側には蓋をします。これで配線を通すスペースができました。
床下側から配管を通す
床下から覗くと外部が明るく見えるようになりました。ここから2本の空配管を外に通します。
埋め戻し
外部から水が入ってくると床下浸水になるので、パテでしっかりと止水。床下部分も同様にパテ埋め。勾配がかなりついていて、床下に水が入ってくることはないでしょうが、念のための処置です。
まだ使わないのでガッチガチにテープ処理しておきました。
室内側の空配管
床下は空配管を連結させて、分電盤したまでとりあえず持っていき、アウトレットボックスに繋いで、今回の作業は終了。
これで、床下点検口を開けて、通線コードを入れればすぐに外部に配線を繋げることができるようになりました。
使えなかったCD管
以前、いつか使うと思って買っておいたCD管がまるまる一巻あったので、床下はこの安価なCD管で繋ぎ、床下を通して外部は日射による劣化もあるのでPF管を使用しようと思っていたのですが、これサイズ違うんですね。微妙なサイズ違いで何度もホームセンターに行きました。これは配管の時にも体験しましたが、こういった思い違いがよくあって、DIYは時間とお金をどんどん失っていきます。