小型ソーラーコレクターの輸入
Amazonで販売しているようなソーラーコレクターをアリエクスプレスで購入しました。
ソーラーコレクターの機能
上部にパイプが通っており、真空ガラス式で集熱された熱をパイプに集めます。真空ガラス式なので、小さいですがかなりの高温になります。また、真空ガラスなので、冬場でも集熱力が高く温度が上がるのが特徴です。
しかし、集熱だけで蓄熱タンクや循環パイプなど一切付属しません。集熱以外の機能はありませんので注意が必要です。
使い方
以前作成した、太陽熱温水器の集熱の強化に使います。
今までは、バルコニー置きでパネル1枚なので、夏場は40度まで上がりますが、冬場は20度程度までしか循環液の温度が上がりませんでした。パネル1枚の途中に、このソーラーコレクターの集熱能力を加えることにより、蓄熱タンクの温度を上昇させることができます。
夏場でも、次の日が雨の日でも大丈夫なように蓄熱できれば、十分に効果があります。
難易度の高いアリエクスプレス購入
ただ買うだけだと思っていましたが、難しかったです。
パーツがバラ売りで難易度が高い
届いても届いても完成せず、3回に分けて購入しました。
フレームと真空ガラス管の梱包サイズが大きいので、安価に買えるように別々になっているのだと思いますが、初心者には非常に分かりづらかったです。
- アルミフレーム
- 真空ガラス管 10本セット(58mm×500mm)
- 銅のヒートパイプ
- ガラス管用シリコンキャップ
- ガラス管用アルミフィン
中国輸入したのは、合計約43,000円でした。
3回目の購入時には、中国の正月時期にあたり、全く反応がなくびっくりしました。リスクを避けるために、過去に購入できた店舗で中国輸入するようにしていますので、お店の信頼度はありましたが、2週間ほど正月時期はお店を閉めるらしく、注文を忘れられているのかと思いました。
メッセージを送ると、中国は長期の休みですのでごめんなさい、的なメッセージが帰ってきて、休暇が終わったらすぐに配送手配をしてくれました。
それにしても、一旦フレームとガラス管だけで組みあがるのですが、どう考えても熱が伝わらないと思い、調べて追加購入しました。説明書も全くないので、不親切ではありますが、中国輸入は圧倒的に安くなるので仕方ありません。
ソーラーコレクターの組み立て
梱包はこのような感じで、かなり頑丈です。ガラスが割れないように、ダンボールの中にクッション材を入れてあり、さらにダンボールとクッション材の2重梱包で、大きくなっていますので、中国からの輸入でも割れずに安全に届くようです。
まず、フレームを組み立て、ガラス管をはめようとすると、何か違和感が。部品が足りない気がしました。
ガラス管をできないので、中国サイトを色々見て、部品を探し出して追加発注しました。
説明書がないので、届いて組み立ててみないと正解か分からなかったので、発注して到着まで2週間程度待ち、さらに発注し2週間待ち、というように時間をかけて組み立てました。
最終的に揃った部材がこちら。
- 真空ガラス管の中にアルミフィン入れる。(中心にヒートパイプが固定できるようになる)
- シリコンキャップを付ける(ヒートパイプがぐらつかなくなる)
- ヒートパイプを取り付ける(一番右側のガラス管が完成形)
- ヒートパイプの先端にシリコングリスを塗って、フレームに差し込む
ヒートパイプ穴の微調整
作りの精度が悪いのか、ヒートパイプを差し込んだときにうまく入りませんでした。左右のビスを外し、断熱材とヒートパイプ穴を中心に調整をかけてから、ヒートパイプを差し込みました。
シリコングリスの塗布
熱交換パイプに、付属されている接続部品の取り付けを行います。モンキーレンチでキツく締めました。
3/4サイズのオスから、1/2サイズへ継ぎ手で変換し、さらに1/2サイズから14mmのタケノコホースニップルでホースに接続するようにしました。
ソーラーコレクターの完成
サイズは非常に小さいです。最初からバルコニーで使用するために、大型のソーラーコレクターは不可能なことと、大型商品は輸入する際に送料が莫大になってしまうからです。小型でも十分の能力がありますので、必要であれば追加でつなごうと思っています。
ちなみに、この平型集熱パネル1枚でも、夏場は40度を超えます。このパネルに真空ガラス式の集熱器を加えることで、さらに高温の循環水をつくれるはずです。
サーモグラフィーチェック
真空ガラス管は完全に外気と温度を遮断している。
集熱パイプはかなりの高温になっている。冬場なので、日射が強くなる夏場はさらに期待が持てる結果に。
国産の平型集熱パネルも優秀な結果。黒い板の集熱力は非常に高い。
設置完了
南向きに替えて接続完了。むき出し部分に断熱をしたり、耐候性の部材で劣化を防いで作業終了。
4月頃からは、晴天で40度を超えてくると思いますが、とても成果が楽しみです。