家づくりの後悔をゼロに。憧れの海外製食洗機をリーズナブルに手に入れる、引き渡し後の『第2ルート』

憧れのキッチンづくり、特に「海外製食洗機」の導入は、家を建てる際やリフォームを検討する際に多くの夫婦が抱く夢ですよね。本記事では、圧倒的人気を誇るミーレ(Miele)をテーマに、予算を抑えて賢く導入する「中古ミーレ」の選び方から、難易度が高いとされる「食洗機DIY」設置のコツ、さらには長く使うためのメンテナンス術までを解説します。

憧れの海外製食洗機「ミーレ」を賢く導入する方法

本記事では、憧れの海外製食洗機「ミーレ」を、中古市場の活用とDIY設置によって賢くリーズナブルに導入する方法を解説します。 具体的な中古品の選び方から、200V電源や配管などの設置ノウハウ、故障時のエラー対処法まで、実体験に基づいた実践的な知識を凝縮しました。 「高価だから」と諦めていたミーレを、自分の手で手に入れるための完全ガイドです。

普通に導入すると予算オーバーしてしまう海外製食洗機

新築予算やリフォーム予算に十分な余裕がある場合は、通常どおり導入しましょう。「新しい家を建てるなら、絶対にミーレの食洗機を入れたい!」 そう決めてショールームへ足を運んだものの、見積書に並んだ驚くような数字を見て、思わずため息をついてしまった……そんな経験はありませんか?

海外製食洗機、特にドイツの名門「ミーレ」は、その洗浄力と圧倒的な容量、そして美しいデザインで多くの施主を魅了して止みません。しかし、円安や原材料高騰の影響もあり、価格は今や「高嶺の花」になりつつあります。 「やっぱり国産の小さな引き出し式で我慢するしかないのかな……」と諦める前に、少しだけ視点を変えてみませんか?

実は、中古市場を賢く利用し、自分たちの手で設置やメンテナンスを行う「DIY」という道を選択することで、夢のミーレライフはぐっと現実に近づくのです。

【時短家事の救世主】フロントオープン食洗機

注文住宅やリフォームの打ち合わせが進む中で、キッチンの仕様決めは最も盛り上がるポイントの一つです。そこで必ずと言っていいほど話題にのぼるのが、海外製食洗機の是非です。フロントオープン(前開き)でカゴをフルに引き出せ、鍋から食器まで一日分をまとめて洗えるミーレは、共働き夫婦や子育て世帯にとって、まさに「時短家事の救世主」といえます。

しかし、導入にあたっては「価格」だけでなく「設置の難易度」という壁も立ちはだかります。日本の一般的なシステムキッチンは国産の45cm幅・引き出し式を想定していることが多く、海外製を組み込むには専用の設計や200Vの電圧変更が必要になるからです。本記事では、これらのハードルを一つずつ紐解き、中古ミーレを活用しながら理想のキッチンを自らの手で作り上げるためのヒントをお届けします。

🌟 夢のミーレを手の届く存在に!中古活用のススメ!

海外製食洗機への憧れを抱くとき、まず最初に直面するのが「予算」という現実的な壁ですよね。新品のミーレを設置しようと思うと、本体代金だけで数十万円、そこに専用の設置工賃が加わり、合計すると40万円から50万円を超えることも珍しくありません。さらに、通常のグレードのキッチンでは海外製食洗機を取り付けてもらえず、数十万さらに上乗せしてキッチングレードを上げた結果、なぜか100万円オーバーのキッチンの見積もりが出来上がってしまうのです。

100万円と言っても、35年ローンで考えると月々4000円程度という背中を押すような言葉を聞いたことがあると思いますが、新築ハイ期間でなければ数10万円のオプションって異常だと思ってしまうはずです。

そこで、選択肢に加えたいのが「中古ミーレ」の世界です。ミーレはもともと「20年使うこと」を想定して設計されている非常に堅牢な家電です。そのため、中古で購入しても十分にその実力を発揮してくれます。オークションサイトやフリマアプリを覗いてみると、誤って購入してしまった事やリフォームに伴って手放された中古品が、新品の半額以下の価格で出品されていることがあります。

食洗機はあまりメンテナンスすることがなく、使用頻度が高い方がキレイな状態を保てているでしょう。また、逆に全く使用していなかった別荘物件からの出品もたまにあります。洗濯機のようなサイズ感ながら、出品頻度は高くないので、半年〜1年かけてじっくりと中古相場を見て判断するのが良いでしょう。

また、海外製食洗機はサイズが2パターンしかないのも選びやすいです。45cm幅か?60cm幅か?やはり、どうせなら60cm幅のフルサイズのモデルを探しましょう。

私の購入履歴はこんな感じです。壊れれた45cmも買いましたが、すぐ廃棄してしまったので、トータルは5台中古で購入しています。親の新築を壊して、息子が家を建て直す時に外した代物だとか、壊れたから買い替えとか・・・ 世の中には金持ちがいるものです。タイミングが合えば格安でミーレは手に入ります。

購入年月品番サイズ中古サイト価格雑費
2020年
6月
G1140SCU60cmジモティー60,000円交通費10,000円
2021年
12月
G1534SCU60cmヤフオク27,000円
※修理80,000円
便利屋で引き取り発送14,300円
2023年
7月
G4920SCi60cmヤフオク70,000円着払い8,000円
2022年
6月
G6100SCi60cmヤフオク110,000円着払い15,000円
面材張替え10,000円

海外製食洗機のDIY設置費用は格安の2万円

取り付け自体はDIYでやってしまえば破格の安さではありませんか?これでミーレが導入できるなら安いものです。 耐久性が約20年と言われていますから、それでも残り5年あるというバケモノ並みの耐久性。ほぼ全身がステンレスなので納得がいきました。配管部材も汎用的な部材が使えますので、ホームセンターで全て揃いました。

※ 電源の工事など第二種電気工事士資格が必要な工事もあります。

ただし、日本製の食洗機と海外製食洗機は、かなり設置の仕方が違いますので、まずはキッチンの構造をじっくり観察することからスタートしましょう。日本のキッチンの多くは100Vの電圧で動いていますが、ミーレを動かすには200Vの単相電源が必要になります。これはエアコンの専用コンセントなどと同じ仕組みですので、電気工事士の資格を持つ専門家に依頼するか、あるいは配線計画の段階でハウスメーカーに相談しておく必要があります。DIYといっても、すべてを自分一人で行う必要はありません。「ここまでは自分でやる、ここからはプロに任せる」という線引きを明確にすることが、失敗しない設置のコツです。

海外製食洗機の取り付けの注意事項

海外製食洗機の注意するところは、以下の3点でした。

  1. 電源が200V
  2. 給水と排水の位置と高さ
  3. キッチンの天板下までの高さ

海外製食洗機から海外製食洗機に入れ替えるなどは、とても簡単です。BOHSH(ボッシュ)の海外製食洗機が壊れたから、ミーレや、ASCO(アスコ)、GAGGENAU(ガゲナウ)、AEG(アーエーゲー)に入れ替えたい場合は、食洗機の高さと横幅さえ確認しておけば、すっぽりと入れ込むことができます。国産食洗機から海外製食洗機に切り替える場合は、DIYでやるには非常に難易度が高いので、後ほど詳しく解説します。

ミーレの設置準備(国産→海外製へ)

国産食洗機の取り外し

国産の浅型食洗機と深型食洗機って、見た目は対して変わらないように感じますが、大きな違いがあります。それが、キャビネットの中に収められているか、独立してキッチン内に設置されているかです。

深型食洗機は、ビスを外せば食洗機だけ取り出すことができます。しかし、浅型食洗機は食洗機を取り外したとしても、キャビネットが残ってしまい、海外製食洗機を取り付けようにも、キャビネットを外さないと取り付けできません。

そして、キャビネットを一つ外すには、天板の手前が引っかかるので、天板を開ける必要があります。結局、キッチンのコーキングを全て切って、キッチンの全解体をしないと、取り付けできないという事態になりました。

深型食洗機ならば、食洗機だけ引き出して、45cm幅の海外製食洗機への変更が比較的簡単にできそうですが、浅型食洗機は不可能です。ですので、浅型食洗機は深型食洗機にも変えるのは、ものすごく苦労します。

後からリフォームして食洗機を大きくしたいと思っている方は、浅型食洗機は絶対に選ばない方が良いと思います。

作業前

クリナップのKTキッチンです。収納部分がとても使いやすかったのですが、食洗機下が75cmの横連結されています。キャビネットも一体化されていて、非常に取り外しにくい収納でした。

作業後

天板を上げて、キャビネットを丸ごと取り外し、元どおりにキッチンを直しました。コーキングは適当です。

見た目は簡単そうですが、キャビネットごと引き抜く必要があったので、とても大変な作業でした。

  1. すべての引き出しを出し、連結しているネジを外す。
  2. グリルを持ち上げ、ネジを外す。
  3. 隠れているネジを探し、外す。
  4. 配管カバーが外れないので、カットして外す。
  5. コーキングを大胆にカット。
  6. 天板を持ち上げ、キャビネットごと引き抜く。

ほぼ、キッチンの破壊です。浅型を選んではいけない理由は、専用キャビネットに入っているからです。

取り外したキャビネットと国産浅型食洗機

笑っちゃうぐらい、浅型食洗機って小さすぎます。逆にキャビネットは大きい。少ないスペースに物を綺麗に詰め込む、日本のキッチン事情。また、システムキッチンの中でもスペースの取合いをしているように見えます。これでは、住む人が快適になるとは考えられないと思います。

海外製食洗機用の配管の移設

国産とは配線・配管位置が異なるので、ドリルで床に穴を開け直します。15cmほぼ余る部分をパイプスペースとして使用して、メンテナンスがやりやすいようにしようと考えました。

パイプスペースが取れない場合は、水栓下に並べて配線・配管位置を作る場合が多いようです。

100V→200Vへ電源変更

最近の新築では、配電盤でブレーカの数が多く、エアコン・食洗機・IHグリルなどは専用配線を設けている場合が多いと思います。

我が家もリンナイの食洗機の100V専用配線がキッチン裏に来ていましたので、この配線を流用し、200Vに切り替えました。

家庭用の国産食洗機はどのメーカーも100Vとなっています。パナソニックの食洗機も、リンナイの食洗機も、ハーマンの食洗機も100Vです。

200V電源への切り替え方法

もし、電気工事士の免許がない場合は、DIYであってもこの部分は近所の電気屋さんに依頼してください。

簡単に電源を切り替えてくれ、電源コンセントを200Vの専用コンセントにかえてくれます。費用も非常に少なくて済むと思います。

我が家の場合は、パナソニックのスマートコスモ分電盤であるため、100Vから200Vへの変換はレバー切り替えでOKです。

200Vへの切り替え後、間違って100Vの家具を繋ぐと家電が完全に壊れます。ですので、電気工事士の資格を保有していたとしても十分注意して作業しましょう。

今回は、分電盤から食洗機の位置が近かったため、電源コードがキッチン内のどこかに分岐していないか確認し、専用配線というのを確実に点検してから200Vへの切り替えを行いました。せっかく10万円でミーレが設置できても、他の家電を壊して、余計にお金がかかったら全く意味がありませんからね。

200Vコンセント交換

日本のコンセントって、たくさんあるのって、電気工事士の勉強をして初めて知りました。種類がたくさんあります。

200Vのコンセントも複数ありますが、ミーレの施工説明書にコンセントの推奨品が掲載されています。普通にホームセンターに行けば数百円で購入できるので、100Vに回線を切り替えてから、コンセントを交換します。

我が家では、一旦、床下に配線を落とし、床の穴を開け直して、別の場所に配線を通しました。海外製食洗機は食洗機の奥側をめいっぱい使いますので、食洗機の後ろにコードや配管は設置できないため、右か左の別の場所に移設する必要があります。わたしは右側を選びましたが、普通は壁を一部くり抜き、シンク下のひな壇のような給排水スペースに移設するのがスマートのようです。

国産食洗機と異なり、給水も排水も床から高さがありますので、その給水排水よりさらに上の位置に電源コンセントを持っていくために、床から500mm以上となっています。安全面には十分注意して設置しましょう。

Miele 食器洗い機設置・施工手順書(電気工事)

必要部材

業務用食洗機は注意が必要

数分で食器を洗ってくれる業務用食洗機を家庭に入れたらいいじゃん!と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、スペースの問題と、200Vは200Vでも業務用の三相200Vという電気でないと動かない機器が多いです。

家庭用と業務用とで電源を2つ契約しなくてはいけなくなるので、業務用食洗機の導入は難しいでしょう。

給水・排水の位置変更

電源同様に、ミーレなどの海外食洗機は食洗機後ろに隙間がほとんどありません。ですので、給水と排水も位置をずらす必要があります。

メンテナンス製を考え、電源と同じ位置に移動させましょう。

Miele 食器洗い機設置・施工手順書(電気工事)

床下の貫通穴のやり直し

DIY途中の画像がこちら。

右側に全て移設させました。反省点は、貫通させた穴が近すぎたことです。あとあと、何かと接触して困っていますが、仕方なしにそのまま使っています。レンチで締めるときなどに近すぎると、接触して非常に扱いづらいので、数cmは間を開けた方が良いです。

排水配管の位置変更

床下から断熱材を切り刻んで配管をL字継手で直角に曲げ、右側に60cmほどずらしました。

もともと配管してあった、高熱でも耐えられるHT管に2m程度購入して継ぎ足しています。

給水配管の位置変更

給水配管は若干の変更ならば、強引に引っ張ることで長さの余力があったため、一旦給水管をカットして床下に落とし、再度位置を決めて床上でつなぎ直しました。

ワンタッチの給水継手を一つ購入してつなぎ直しただけですので、非常に簡単でした。

貫通穴の断熱補修

我が家は、床断熱ですので、作業効率を上げるために断熱材をカットして、大きめの穴で貫通させて作業しました。

また、今まで使っていたキッチンの貫通穴は実は、隙間だらけだったようです。

床下からウレタンスプレーで、発泡ウレタン噴射し、しっかりと作業後の断熱材の補修を行いました。モコモコにして当初より集めに断熱しておきます。 

このウレタンスプレーって、手に着くとベタベタで大変なことになります。服につくと取れないので、作業服で行うことをお勧めします。最後に、余ったスプレーは、屋根裏にぶちまけます。少しでも断熱強化になりますように。

床上からは隙間にエアコン用パテと気密テープで補修して、なるべく隙間を減らしておきました。

設置準備状態

海外製食洗機60cmのスペースを開けた完成状態

右側に電源や給排水を集約しました。メンテナンスしやすい反面、見えるのが問題ですが、水漏れ怖いのであえてこちらにしています。近すぎて作業しずらいのは反省点。

床下から見る海外製食洗機の電源・給排水管

床下から見ると、このような感じです。かなり強引で若干排水の勾配が逆になっていますが、素人DIYなので大丈夫。水漏れなく食洗機は動いています。

必要部材

海外製食洗機への取り替え後の感想

さすがに最新型に比べたらちょっとうるさいですが、とにかく食洗機がでかい。

海外製の食洗機のメリット

  • 食洗機が大きくて、食器全てを洗わなくてすむ。
  • 家族人数が多くても十分洗える。
  • オールステンレスと、シンプルな構成で、古いながらも耐久性が高い。
  • まだパーツが作られているため、パーツ交換して長く使える。
  • メンテナンスする方が熟練であるため、修理が早く2度目の故障が起きにくい。

海外製の食洗機のデメリット

  • 本体価格が高い
  • 中古の数が非常に少ない
  • 設置スペースが国産食洗機とかなり違う
  • 乾燥機能が弱いく、リンスを使う必要がある(リンスを使えばあまり気にならない)
  • DIYの難易度が高い(特にキャビネット外し)

終わりに

大型の食洗機は中古で購入し、設置は依頼するのがベストかなと思います。 この記事では省略していますが、浅型食洗のキャビネットの取り出しは地獄です。最低限、新築時には拡張性のある深型食洗機以上をつけましょう。

実は、すでに我が家には2代目ミーレを導入しています。2回目の中古購入です。古いミーレを修理して売却し、今度は故障した格安ミーレを修理して使っています。サビサビで水漏れして動かない問題児でしたが、修理して毎日2回パワフルに動いています。

ブランドとして新築でミーレを導入するのも良いですが、使用しなくなったような故障寸前のミーレも、手入れ次第ではまだまだ使えますので、海外食洗機の中古市場は要チェックです!