プロも使うグッズを使って巾木リカバリー

たまたま、玄関の巾木に接着剤が貼っていない部分があり、ポロッと剥がれてきました。

よく見ると、床下と隙間が大きくて、手をかざすだけで隙間風が結構入ってきていました。

そこで、気密テープを貼ってリカバリーし、Twitterで発信したところ、巾木を剥がすグッズを教えてもらいました。

この神グッズが人生を変えました。巾木を効率よく破壊して、ベリベリ剥がすことができました。家を壊すのが快感に変わります。

費用は6000円

そもそも巾木を完全再利用するので、剥がすのと接着するだけの費用となります。

  • マイティバール・スクレーパー 1,500円
  • コーキング 2,000円
  • 隠し釘 2,500円

合計約6,000円でした。バールが安すぎて、振り返って見てもビックリです。

床下や断熱材裏の隙間風を気密部材でシャットアウトする

サーモグラフィーで見ると、一発で冷気が巾木の下から漏れてきていることが見えます。

マイティバールで、一枚一枚巾木を剥がして見ると、大抵の部位は綺麗に施工されていますが、たまにびっくりするくらい隙間が空いてたりしました。

ペンチが入る隙間を発見

巾木を貼った後は、誰にも見られないので大工さんからしたら、手を抜くポイントです。我が家は建築中によくチェックに行きましたが、建売なんかは思いっきりスピードを上げて工事しそうなので、巾木は注意して見てください。

また、工務店側に値引きを迫ると、工期を短縮してこのような結果になるかもしれません。丁寧な仕事をしてもらうためにも、中間・最終の気密測定はお願いしたいところです。

石膏ボードの継ぎ目と数ミリの隙間が隙間風になる

外周側を全体的に剥がしましたが、隙間があればあるほど、冷気が入ってきていました。たとえ、外壁面の気密層の隙間がなくとも、断熱材裏の冷たい空気が室内に回ってしまうのは問題です。ここは石膏ボード下の気密をあげ、空気漏れをゼロにしたいところです。

風速は0.87m/s

換気扇の換気量にも左右されますが、我が家の通常状態でもこれだけの隙間風が入ってきていました。ちなみに窓の隙間は0.09m/sなので、引き違いの10倍は隙間風が強いことがわかります。ここを塞がないで、これだけの幅なので、断熱材を突っ込んでから気密処理しました。

注意事項

分かりにくいところから始めること

通常、効果性が高いところから始めるのが鉄則ですが、巾木の場合は目立ったり、巾木のリカバリーが失敗する可能性がありますので、目立たないところから始めてください。

我が家は、玄関の靴箱の隣が剥がれて、非常に目立たないところからスタートしました。しかし、二枚目にして、壁紙までビリっと破けてしまいましたが、幸い目立ちにくい場所にあるので、全く問題ありませんでした。

この鉄則を守らないと、奥様に怒鳴られ夫婦喧嘩になったりしますので、気をつけましょう。我が家は勝手に巾木を取って3日くらいしたところで妻に気づかれてビックリしていました。夫婦円満です。

巾木のリカバリー方法の手順

まずは、マイティバールで巾木を強引に剥がす

後から、傷ついた部分はコーキングでキレイに上から処理して隠せるので、思い切って剥がしてしまいましょう。

ポイントは、隠し釘と隠し釘の間の接着が弱い部分を狙うことです。

もしバールが入らない場合は、カッターで少し巾木とクロスの間に切れ目を入れ、バールが食い込みやすくします。最初の食い込みから奥に入れるまでが大変なので、マイナスドライバーなど手持ちの薄い工具を使い、奥までバールを差し込みましょう。

残りはテコの原理で、少しずつ丁寧に巾木を剥がしていくだけです。

気密部材で隙間を塞ぐ

気密テープか、コーキングで処理します。どちらでも問題ないですが私は使い分けました。厚みがあるところには断熱材を詰め込んでから気密テープ処理。隙間がほとんどない場合はコーキングで場所によって変えました。

乾いたら透明になる室内用のシーリング材もありますので、こちらも小さな隙間には有効です。

巾木の裏についた接着剤と石膏ボードを剥がして平らに

強力なボンドが使われているので、どうしても石膏ボードが巾木側についてきます。スクレーパーで削り落として巾木を再利用できるように平らにしておきます。

巾木用のボンドで元どおりに貼り付ける

アイカのボンドを使用しました。

隠し釘で接着剤が乾くまで固定

最初の状態より多めに隠し釘が必要かもしれません。強引に巾木を剥がすので、歪みなどが発生し、間隔をあけた隠し釘固定だと隙間が開いてしまう場合があります。隠し釘は追ってしまえば、ほとんど見えなくなりますので、多めに購入しておきましょう。

バールを差し込んだ部分は、見た目が悪いですが、後ほど補修するので全く問題ありません。

コーキング処理

巾木とクロスの間にコーキングをします。慣れていないので全然うまくいかないのですが、巾木は遠目で見るだけなので、大した問題になりません。気にせず、適当にコーキングしておけばオッケーです。きになる方はうまくいくまで何度もチャレンジすればオッケーです。

バールを差し込んだ傷が、全く目立たなくなりました。

隠し釘を追ってリカバリー終了

ここがクライマックスで、非常に楽しいです。ポキっと釘の頭を折る瞬間の手応えが快感になります。

使ったツール

なんどもホームセンターに通うのも良いですが、ネット通販で揃えると確実に安く無駄なく揃います。今回使ったグッズをまとめましたので、ぜひ購入して見てください。マイティバールで無くても、小型のバールラインナップはたくさんありましたが、使い勝手は良かったです。

人生変わるマイティバール

全ての巾木を剥がしてもびくともしない耐久性と、大きさがジャストフィットで良かったです。

スクレーパー

巾木裏を綺麗に削ぎ落とすのには、スクレーパーが大活躍しました。

巾木用ボンド

強力な接着力です。一本あれば十分です。

コーキング剤(乾くと透明)

床材と石膏ボードの隙間を埋めるために使用しました。乾くと透明なので目立ちません。家のいろいろなところに使えます。

コーキング剤(乾いてもホワイト)

巾木だけでなく、家の様々なコーキングに使えますので、一家に一本は持っておきましょう。

快感になる隠し釘

サイズは22mmで十分でした。

コンビネーションハンマー

家にあるもので良いですが、ない場合は片方がプラの小型のハンマーがオススメです。

以上の方法を使用することで、巾木と壁面のクロスとの隙間を綺麗に埋めることができます。ただし、巾木の素材や状態によって、最適な方法は異なる場合がありますので、リフォーム時に同時に業者に依頼するのも良いかもしれません。

足元の隙間風に悩んでいる方は、ぜひ試して見てください。