気になっていた気密測定をついに実施

我が家は2017年に建築されましたが、予算を大幅に超えていましたので、数値を出す検査や依頼は一切行いませんでした。

なんでもやってくれる自由設計だったので、おそらく、依頼すれば10万円くらいではやってくれたと思います。

逆に、依頼しなかった事で、様々な家の不備があり、DIYで楽しく補修できたのでこれはこれで良しとします。

まずはC値測定の結果から

C値 0.88でした。

高気密高断熱を謳っている工務店ではないので、そこそこかなぁ〜と思います。

  • 窓は大きめで引き違いをメインで使用
  • 気密テープ貼り作業などは特になし
  • 床以外は吹付断熱

なので、換気設備は十分機能しているかと思います。

ただ、これは気密測定士が、家に来て測定したのではなく、自分で測定しました。組み立ても自分でやっています。

非公式な数値

となりますので、数値は参考程度となります。

実際にはC値より大事なのは、家全体の隙間がどのくらいあるのかという総隙間面積です。

我が家の場合は、124平方センチとなりました。

家のサイズにかかわらず、どのくらいのサイズの隙間があるかを知っておくことは大切かと思います。

レンタル気密測定のメリット

何度も計測可能

これが、最大にして最高のメリットです。

私のレンタルプランは、2日間レンタルだったので、レンタル中は何回計測しようと計測し放題。

私は6回の計測を行いました。(JIS基準が3回なので、合計8回)

通常の家の開口部を目張りした状態で測定を行うのは当然ですが、気になる部分を補修したり、窓の隙間を塞いでみたり、換気扇をの目張りをとった状態で測定してみたりしました。

非常に高価な計測器具であり、数値のブレは少ないと思います。

一旦設置してしまえば、再計測は簡単なので、色々実験できます。

1回目 通常測定 0.88

2回目 連続測定 0.90

4回目 3窓密閉 0.87

6回目 目張り無 1.19

気密測定は、施工ミスや不具合を見つけ補修して高気密の精度を上げるためのツールであり測定するだけでは何の意味もありません。

レンタル期間中は、何度も計測できるということは、隙間を塞ぐ ➡︎ 再計測という補修工程を、数値結果で確かめることができます。

他のメリット

  • 訪問なしなので非接触
  • 電話サポートがある

デメリット

  • 多少の知識は必要
  • 仮想床面積は自分で計算する必要がある
  • 開口部を閉じる作業が必要
  • 気密テープで壁紙が劣化する

ほとんどの方は、きちんとした資格を持った気密測定士に気密診断してもらうかと思いますが、測定する機械が同じなので、それほど誤差は出ません。

しかし、第3者機関が測定するということは信頼・実績が何よりも大事で、数値根拠となります。

ですので、再度お伝えしますが、自分で測ったC値というのは参考程度となります。

レンタル気密測定の費用について

通常の気密測定と比べても、それほど安くはありません。相場より若干安い程度かと思います。

ただし、明朗会計です。わかりやすいプラン。

この金額にプラスして

  • 消費税
  • 振込費用(楽天の振込費用無料などをオススメ)
  • 養生テープ追加代(1本は無料)
  • 返送送料(160サイズ×2個)

がかかります。

測定器具のDolphon2とともに、1回分の養生テープはついてくるので、ほぼこの1セットだけで測定可能でした。

私は引き違い窓の機密性の悪さが気になっていたので、養生テープを追加で3巻買って、再計測で使用しました。

レンタル気密測定の測定準備について

まず、換気扇を全て停止させ、レンジフード、トイレ換気扇、浴室暖房乾燥機、各部屋の吸気口の全てを塞ぎます。開口部以外の隙間を測定するためです。

換気扇はゴミ袋で塞ぎ、養生テープで固定しました。

次に、気密測定器は窓へ接続し、組み立てます。暖気運転10分以上となっていますが、初めてで起動させてから準備するまで、楽々10分以上かかりました。

縦滑り窓を全開にして、取り付けをするとしっくりきます。引き違い窓に取り付けは難しかったです。

結果、狭いキッチン前での測定となりました。

配線がゴチャゴチャついていますが、どんな場所でも設置できるように、全ての配線が非常に長めに作られているためで、特に難しいことはありません。

色ごとにコードやパイプを取り付けていくだけですので、説明書をしっかりと呼んで順番通り進めばOKです。

レンタルする場合は、届く前にじっくりとこちらのサイトで勉強しましょう。仮想延べ床面積さえ計算できればOKで、あとは気密測定の機械がしっかりと動いてくれます。

IBEC講習テキスト

素人によるC値測定

仮想延べ床面積を打ち込みファンのサイズを選んだら準備完了です。

機械をセットし、暖機運転後に、準備運動としてファンを回転させていきます。この装置の気密測定方法は完全手動です。

ボタンポチっでは計測できません。

ファンの回転スタート

①ファンの回転速度を0.5%ずつ上げていき、

差圧10Pa付近でまず止め、安定したら、測定します。

だいたい家の全換気扇をMAXに

したくらいの排気量かと思います。

20Paから測定開始

②さらにファン回転数を上げ、

次は差圧20Pa付近で止め、安定したら、測定します。

もう換気扇では出せない風量です。ファンは轟音。

10Paごとに測定していく

③〜⑤同じ要領で、

差圧30、40、50Pa付近で止め、

安定したら、測定を繰り返します。

私は素人なので、60Paまで上げて

さらに計測してみました。

分析開始

⑥5回終わったら、分析ボタンを押すと、グラフと隙間の数値が出てきます。結果はUSBメモリに記録され、

Windowsパソコンで開くと、報告書作成が簡単にできるようになっていました。

C値測定の結果分析

何回か素人による気密測定をやりましたが、それほど数値のブレはありませんでした。窓が開いているか確認し、開口部の養生テープが剥がれていないかを確認しながら数回行いました。

C値 0.87〜0.89 cm2/m3 OK

仮想床面積の計算で上下しますが、若干小さめに見積もっていますので、厳密にはもう少し小さい数値になるかなと思います。

仮想床面積を大きく計算してしまうと、盛った数値となるので、注意が必要です。

隙間特性値 1.62〜1.69 NG

細かな隙間なら1.0に近づき、大きな隙間なら2.0に近づくので、1.63は比較的大きな穴が空いているという判定です。

後ほど解説しますが、おそらくエアコンの配管の穴のことだと思われます。

総隙間面積 122〜124cm2

換気扇の目張りを取ると、当たり前ですが総隙間面積は167cm2と大きく拡大。C値は1.20。

C値の結果よりも、この面積をいかに少なくするかが重要です。

C値測定の前にやったことは?

実は4年間かけて様々な補修を行っています。ブログでも公開していることですが、床断熱と基礎断熱の体感できる隙間は、ウレタンでしっかりと埋めました。

せっかく大工さんが綺麗に施工してくれていても、電気屋さんや水道屋さんには気密の知識はなかったようです。

また、エアコンを設置した方も全く知識がありませんでした。

隙間特性が変わらない謎最後の最後に、換気扇の目張りを外した状態、つまり、日常の状況で換気扇を停止させただけでC値計測をしてみました。

結果は先ほど出したように、総隙間面積が122cm2から167cm2へ大幅に増加しました。

シャッター付きの換気扇を、あまり採用していないので、当然の結果です。

しかし、隙間特性が全く変わりませんでした。隙間特性1.62→1.62

考えられる問題としては、換気扇のダクトから換気扇を通るより大きな隙間がどこかに存在していること。

心当たりがあったのはエアコンの配管のために外壁を貫通された部分です。

実はこの貫通部はこんな感じで室内側からパテ埋めし、ガチガチに空気の通り道を塞いでいます。

これでOKだと思っていましたが、明らかに轟音が聞こえます。外側のエアコンの貫通部を開けてみました。

見た目は良さそうですが、外壁の内側はパテどめなしでした。

エアコン設置した電気屋さんは、通気層のことを知らないんでしょうね。

外壁の部分だけパテ埋めしていました。外壁の内側の通気層は、外気にも繋がっていますので、ここの隙間がパックリと空いていました。

とりあえず、パテ埋めしておきました。

そのうち、断熱材をカットして円形にして詰め込み、コーキングで固めちゃおうと思っています。

ただし、エアコン2階の室外機1階の一箇所だけは次のエアコン交換まで諦めるしかありません。高所作業は流石に無理です。

終わりに

気密測定の情報は非常に少なく、実際にレンタルしてみたことで体験できたことがたくさんありました。

気密測定の数値には何の意味もなく、前後の工程にこそ意味があるので、測定士の制度などを取っ払って、もっと非公式な気密測定があっても良いかなと思いました。

正直、あの機械さえあれば、主婦でも学生でも気密測定できそうです。忙しくて人手の少ない建築業界の方がやるより、マニュアル化して、誰でもできるようにした方が業界のため、未来の高性能住宅のためになるかと感じました。

タマホームさんとか、気密測定を社内での内製化をすぐにやって来そうです。血圧を測るように、気楽に気密測定できる日が来たら良いですね。

以上、気密装置レンタルのレポートでした。