床下断熱欠損の補修

床下断熱の欠損の発見

床下空配管設置時に、床下に入ってはじめて気づいたのですが、床下点検口のすぐ隣の位置に断熱材が入っていないことが判明しました。

欠損部分は少しだけでも、2重サッシ並みの冷たさ

上の写真の床下点検口の左側です。ちょうどここだけ特殊なカットが必要なことと、3cmくらいの隙間ということで忘れてしまったのでしょう。

床断熱欠損部分の熱貫流率は2.105

いつもYKKAPさんの省エネ計算ソフトWEB版を使わせてもらっています。

アルミ樹脂複合サッシ並みの数値なので、たとえ小さな範囲でも無断熱では床が冷えるわけです。見えない床下窓を設置していたってことですね。

拡大すると、こんな感じでフローリングしたの木材がモロに見えています。隙間は少ないながらも、確実に冬には冷気が床から室内に伝わってきていたはずです。ただ、床暖房がない部分は床が冷たいのが当たり前だと思って、気にも留めませんでした。

リカバリー後の熱貫流率は0.467

ホームセンターでよく売っているデュポン・スタイルのスタイロフォームを使って、手軽にリカバリーしました。3cm×2重で合計6cmの断熱材を使うだけで、断熱性能は4倍の数値になりましたので、これで床下に窓がついているとは言わせません。

スタイロフォームにもグレードがあり、ネット購入すれば同じ厚みでも、もっと断熱性能を上げることはできますが、小さなサイズで購入することが難しいので、この程度のサイズならば十分でしょう。

だいたい床の下の木材幅が10.5cmなので、10cmくらいまでは断熱材の厚みを増やすことはできそうです。ただし、厚いと作業の難易度が高くなり、隙間が出来てしまうと意味がないので注意しましょう。

断熱材をカットする

床下断熱の厚みは6cmなので、かなり厚い断熱材を敷いています。自宅にあった断熱材は3cmだったので2重にして詰め込む予定です。

断熱材を床下の隙間に詰め込む

少し大きめにカットしたので、そのまま詰め込むだけでも大丈夫そうですが、念の為、両面テープをつけて床下から取り付けます。

微妙に隙間が空いていたので、再度3枚目をカットして、さらにその上からギチギチに詰め込みました。

費用 ¥0

家に保管してあった部材を使ったため、特に出費はありませんでした。

床下に入ってみると、断熱材に覆われていない木だけの部分も結構あるので、いつか追加断熱をしたいなと感じました。

冬場は床下冷たくなるので、一度は点検してみることをオススメします。

本格的な床下断熱リカバリーしたい方向け

プレカットを使った床断熱リカバリー

こちらで記事をまとめています。プレカット断熱材は個人向けに扱っている会社が全国でも10社程度しか検索して出てきませんでしたので、記事を参考にしていただくと、スムーズに広い作業範囲でも作業できます。

気密テープを使うと◎

ピッタリとカットできれば良いですが、難しい場合は気密テープを使い、断熱材と床下の木材の隙間を処理しましょう。冷たい空気をシャットアウトし、数十年の耐久性があるテープで断熱性能を維持してくれます。ガムテープや安い粘着テープでは、床下の過酷な環境で耐えられずすぐに剝がれてしまいますので気を付けてください。